【2026年10月版】QUOカード・QUOカードPayの株主優待 総合利回りランキング20|額面+配当で比較

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株主優待
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クレジットカードは20年以上・累計約30枚を実際に発行して使い比べ、投資歴は20年。日商簿記3級。空港ラウンジや割引きっぷといった旅の固定費から、日々の支払い、株主優待まで、公式の一次情報で確かめたことだけを書いています。

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株主優待の利回りは、株価が動けば毎日変わります。この記事の数字は、すべて2026年10月1日の終値で計算しています。実際に買う前には、必ずそのときの株価で計算し直してください。

対象は、株主優待でQUOカードまたはQUOカードPayがもらえる銘柄です。年間のQUOカード(Pay)の額面+年間の配当金を最低投資金額で割った「総合利回り」で、QUOカードの優待を配る140社と、今回確認できたQUOカードPay銘柄9社を並べ、上位20社をまとめました。QUOカードとQUOカードPayは別のサービスですが、額面をそのまま金額として算入できる優待なので、1つのランキングに混ぜています(銘柄名に「Pay」と付けたものがQUOカードPayです)。優待の中身は各社のIRページ・適時開示PDFという一次情報で1社ずつ裏取りしています(QUOカードPayの一部銘柄は優待情報サイトでの確認にとどまります。該当箇所に明記しました)。順位は長期保有の優遇を使い切った場合の数字です(最低株数のまま到達できる範囲まで)。通常条件の数字も表に併記しました。なお2026年10月1日の更新では、QUOカードは9月11日時点で上位30位だった銘柄、QUOカードPayは確認できた9社を、最新の終値で再計算しています(QUOカードの31位以下は再計算していません)。

先に結論を7つ書きます。
・1位は大豊建設(1822)で総合利回り8.33%。8万円台の投資で、3年以上持てば年3,000円分のQUOカードと年3,800円の配当がつきます
・QUOカードPayの銘柄が2社、上位に入りました。川西倉庫(Pay)が2位(7.25%)、デュアルタップ(Pay)が4位(7.02%)です。ただし川西倉庫の数字は5年以上持った場合のものです
・20社中8社は、100株ではQUOカード(Pay)が1円分ももらえません。200株・500株・1,000株、さらには5,000株からという会社まであります
・優待利回りが配当利回りを上回るのは7社だけ。額面は500円〜数千円が中心なので、総合利回りの大半は配当が作っています
・QUOカードは2025年12月22日でファミリーマートで使えなくなりました。いまの主力はセブン‐イレブンとローソンです
・「QUOカードPay」はQUOカードと別のサービスです。使えるお店が違い、こちらには3年の有効期限があります
・記念優待が混ざりやすいカテゴリです。周年記念や上場記念で一度だけ上乗せされる会社があり、それを年間の額面に含めると数字が実態より高く出ます

はじめにお断りしておきます。この記事は公開されている数字を整理したもので、特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。筆者は投資助言の資格を持っていません。株価も配当予想も優待制度も日々変わります。最終的な判断はご自身でお願いします。

  1. この記事の計算ルール
  2. QUOカード・QUOカードPay株主優待 総合利回りランキング20(長期保有あり・2026年10月1日時点)
  3. 【1位〜5位】年間の額面が大きい銘柄と、長期保有で伸びる銘柄
    1. 1位:大豊建設(1822)総合利回り8.33%(通常条件なら5.88%)
    2. 2位:川西倉庫(9322)総合利回り7.25%(通常条件なら5.98%)
    3. 3位:エイチームホールディングス(3662)総合利回り7.14%
    4. 4位:デュアルタップ(3469)総合利回り7.02%(通常条件なら5.90%)
    5. 5位:トランヴィア(545A)総合利回り6.70%
  4. 【6位〜10位】必要株数や制度の継続性に注意書きが必要な5社
    1. 6位:識学(7049)総合利回り6.54%
    2. 7位:ユニソルホールディングス(7128)総合利回り6.53%(通常条件なら6.36%)
    3. 8位:アーバネットコーポレーション(3242)総合利回り6.30%
    4. 9位:ADRバイオメディカルホールディングス(3750)総合利回り6.27%
    5. 10位:JALCOホールディングス(6625)総合利回り6.23%
  5. 【11位〜15位】買ってすぐは0円になる銘柄や、新しい制度が混じるゾーン
    1. 11位:アルゴグラフィックス(7595)総合利回り6.11%(通常条件なら5.30%)
    2. 12位:バーチャレクス・ホールディングス(6193)総合利回り6.11%
    3. 13位:パイオラックス(5988)総合利回り6.05%(通常条件なら5.45%)
    4. 14位:コレックホールディングス(6578)総合利回り6.04%
    5. 15位:ディップ(2379)総合利回り5.96%
  6. 【16位〜20位】買ってすぐは0円か、必要株数の大きい銘柄が中心の5社
    1. 16位:AVANTIA(8904)総合利回り5.88%(通常条件なら4.65%)
    2. 17位:ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)総合利回り5.76%(通常条件なら5.06%)
    3. 18位:ホームポジション(2999)総合利回り5.75%
    4. 19位:テー・オー・ダブリュー(4767)総合利回り5.70%(通常条件なら5.20%)
    5. 20位:ピー・ビーシステムズ(4447)総合利回り5.69%
  7. QUOカードはどこで使えるのか(2025年12月にファミリーマートが外れました)
  8. QUOカードPayとQUOカードの違い(この記事では同じランキングに入れています)
  9. 通常条件だと、順位はこう変わる
  10. 【要注意】「毎年もらえる」と公式に書かれていない銘柄
  11. 同じ銘柄でも、利回りの数字が違って見える3つの理由
  12. 上位20社に入らなかった銘柄(21位〜30位)
  13. QUOカードPayの20位圏外の銘柄
  14. 買う時期の話:権利付最終日と、20社の権利確定月
    1. 権利確定日ではなく「権利付最終日」に持っている必要がある
    2. 20社の権利確定月カレンダー
  15. 今回の対象から外した銘柄と、その理由
  16. よくある質問
  17. まとめ
  18. 出典
  19. あわせて読みたい

この記事の計算ルール

数字の出どころをはっきりさせておきます。

項目 この記事での扱い
総合利回り (年間のQUOカード・QUOカードPayの額面+年間の配当金)÷ 最低投資金額 × 100
基準日 2026年10月1日の株価・会社予想1株配当
株数 QUOカード(Pay)がもらえる最低の株数。優待そのものは100株からでも、QUOカードは200株以上という会社があるため、そのつど確認して株数を合わせました
優待の金額 QUOカード・QUOカードPayの額面だけを算入。カタログギフトや自社商品など、同じ会社が配る別の優待品は金額に入れていません(この記事の物差しを「QUOカード・QUOカードPay」に揃えるため)
記念優待 周年記念・上場記念など一度だけの上乗せは算入しません。該当する会社は本文で金額と対象基準日を明記しました
長期保有 最低株数のまま到達できる長期優遇を使い切った額面で計算し、順位もその数字で並べました。株数の上積みが必要な優遇は使いません。通常条件の数字も表に併記しています
年2回の会社 公式表の金額が1回あたりか年間合計かを1社ずつ判定し、年間合計に直しました
制度変更 変更が決まっている場合は変更後の内容で計算(今から買う人に適用されるのは新制度だから)
裏取り 優待の中身・条件は各社の公式IRページと適時開示PDF(QUOカードPayの一部銘柄は優待情報サイトでの確認にとどまる)。株価と配当予想は株探(みんかぶ運営)
QUOカードPay QUOカードと別のサービスだが、額面をそのまま金額として算入し、同じランキングに混ぜた。3年の有効期限と使えるお店の違いは別に説明した(銘柄名に「Pay」と表示)

QUOカードは「額面がそのまま価値になる」珍しい優待です。自社店舗の買物券と違って、その会社の店に行く必要がありません。有効期限も原則なく、残高が残れば次回に使えます。外食やスーパーの優待券で問題になる「使い切れるか」という論点が、このカテゴリではほぼ消えます。
そのかわり弱点もはっきりしています。額面が小さいのです。上位20社でも年500円〜20,000円で、中心は1,000円〜5,000円。だから総合利回りは配当の大小でほぼ決まります。

QUOカード・QUOカードPay株主優待 総合利回りランキング20(長期保有あり・2026年10月1日時点)

順位 銘柄(コード) 必要株数 最低投資額 年間QUOカード(Pay)
通常→長期
年間配当 優待利回り 配当利回り 総合利回り
長期保有あり
通常 継続保有
1 大豊建設(1822) 100株 81,600円 1,000円
→ 3,000円
3,800円 3.68% 4.66% 8.33% 5.88% 1年以上で増額
3年以上が上限
2 川西倉庫(Pay・9322) 100株 237,400円 1,000円
→ 4,000円
13,200円 1.68% 5.56% 7.25% 5.98% 3年・5年以上で増額
年2回・各500→1,500→2,000円
3 エイチームHD(3662) 500株 476,000円 20,000円 14,000円 4.20% 2.94% 7.14% 7.14% —
4 デュアルタップ(Pay・3469) 100株 89,000円 4,000円
→ 5,000円
1,250円 5.62% 1.40% 7.02% 5.90% 1年以上で+1,000円
5 トランヴィア(545A) 100株 89,500円 2,000円 4,000円 2.23% 4.47% 6.70% 6.70% —
記念1,000円は別途
6 識学(7049) 200株 153,000円 10,000円 0円 6.54% 0.00% 6.54% 6.54% —
7 ユニソルHD(7128) 100株 292,600円 500円
→ 1,000円
18,100円 0.34% 6.19% 6.53% 6.36% 3年以上で増額
8 アーバネットコーポレーション(3242) 500株 270,000円 5,000円 12,000円 1.85% 4.44% 6.30% 6.30% —
9 ADRバイオメディカルHD(3750) 100株 79,800円 5,000円 0円 6.27% 0.00% 6.27% 6.27% —
10 JALCO HD(6625) 5000株 1,685,000円 15,000円 90,000円 0.89% 5.34% 6.23% 6.23% —
年度ごとに決定
11 アルゴグラフィックス(7595) 100株 122,700円 0円
→ 1,000円
6,500円 0.81% 5.30% 6.11% 5.30% 1年以上が必須
12 バーチャレクスHD(6193) 200株 212,800円 10,000円 3,000円 4.70% 1.41% 6.11% 6.11% —
13 パイオラックス(5988) 100株 168,700円 0円
→ 1,000円
9,200円 0.59% 5.45% 6.05% 5.45% 1年以上が必須
3年以上で増額
14 コレックHD(6578) 100株 48,000円 2,000円 900円 4.17% 1.88% 6.04% 6.04% —
初回は2026年2月末
15 ディップ(2379) 100株 179,400円 1,000円 9,700円 0.56% 5.41% 5.96% 5.96% —
16 AVANTIA(8904) 100株 81,700円 0円
→ 1,000円
3,800円 1.22% 4.65% 5.88% 4.65% 1年以上が必須
17 ジャパンインベストメントアドバイザー(7172) 200株 427,000円 0円
→ 3,000円
21,600円 0.70% 5.06% 5.76% 5.06% 1年以上が必須
3年以上で増額
18 ホームポジション(2999) 1000株 522,000円 20,000円 10,000円 3.83% 1.92% 5.75% 5.75% —
2026年8月末のみ開示
19 テー・オー・ダブリュー(4767) 1000株 398,000円 0円
→ 2,000円
20,700円 0.50% 5.20% 5.70% 5.20% 1年以上が必須
3年以上で増額
20 ピー・ビーシステムズ(4447) 100株 48,300円 500円 2,250円 1.04% 4.66% 5.69% 5.69% —

出典:「Pay」はQUOカードPay。優待内容は各社IR公式ページと適時開示PDF(各社の項で個別に記載。QUOカードPayの一部銘柄は優待情報サイトでの確認にとどまる)。株価・会社予想1株配当は株探(みんかぶ運営)の各銘柄ページ(2026年10月1日の終値時点)。利回りは、これらの数値をもとに筆者が計算しています。

この表から見えること
・20社すべてが総合利回り5%を超えています。母数が140社以上あるカテゴリなので、上位20社のボーダーは5.69%と高めです
・優待利回りが配当利回りを上回るのは7社だけ(識学・ADRバイオメディカルHD・デュアルタップ・エイチームHD・コレックHD・ホームポジション・バーチャレクスHD)。残る13社は、実質的には高配当株にQUOカードが付いてくる形です
・QUOカードPayは2社(川西倉庫・デュアルタップ)が入りました。どちらも100株で買えますが、川西倉庫は5年以上持って初めて7.25%です(買ってすぐは5.98%)
・100株で買えるのは12社。8社は200株以上が必要で、JALCO HDは5,000株(168.5万円)から。「優待発生株数」と「QUOカードがもらえる株数」が違う会社があるのがこのカテゴリの落とし穴です
・最低投資額の幅は35倍。コレックHDの48,000円からJALCO HDの1,685,000円まで。同じ利回りでも必要な資金がまるで違います
・無配なのは2社だけ(識学・ADRバイオメディカルHD)。この2社は総合利回りがそのまま優待利回りで、QUOカードの額面だけで6%台という珍しい形です
・長期保有で利回りが動くのは9社。とくに大豊建設は5.88%→8.33%で13位から1位へ。逆に11社は買ってすぐでも数字が変わりません

【1位〜5位】年間の額面が大きい銘柄と、長期保有で伸びる銘柄

1位:大豊建設(1822)総合利回り8.33%(通常条件なら5.88%)

最低投資額 81,600円(100株)/年間QUOカード 1,000円 → 3,000円(3年以上)/年間配当 3,800円
優待利回り 3.68% + 配当利回り 4.66% = 総合利回り 8.33%
長期保有の条件を満たさない場合は 5.88%

土木・建築のゼネコンです。優待は「当社特製QUOカード」で、3月末と9月末の年2回もらえます。公式に「年2回、下表記載の金額の…QUOカードを進呈します」と書かれているので、表の金額は1回あたりです。ここを年間と読み違えると利回りが半分になります。

保有株式数 1年未満 1年以上3年未満 3年以上
100株以上500株未満 500円分 1,000円分 1,500円分
500株以上1,000株未満 1,000円分 1,500円分 2,500円分
1,000株以上 1,500円分 2,500円分 5,000円分

※いずれも1回あたりの金額。年2回なので年間はこの2倍になります。

100株なら買ってすぐで年1,000円分、1年以上で年2,000円分、3年以上で年3,000円分。この記事は到達できる上限で並べているので、3年以上の年3,000円分で計算し、1位に置いています。1年未満でも年1,000円分はもらえるので、条件を満たさなくても0円にはなりません。

この銘柄の強みは、8万円台という投資額の小ささです。年3,000円分のQUOカードを8万円の投資で受け取れるので、優待利回りだけで3.68%。さらに配当利回りが4.66%あり、優待と配当の両方が効いている数少ない銘柄です。20社のなかで優待利回りが配当利回りに迫るのは、ここと上位数社だけです。

継続保有の判定は「同一の株主番号」で見られます。公式の定義は「毎年3月末日及び9月末日を基準日とする株主名簿に、優待基準日から遡って同一の株主番号で連続して、100株以上を保有する株主として記録された期間」。そのうえで公式は、株主番号が変わる可能性のある手続きとして婚姻や転居による氏名・住所の変更、相続、全部売却後の買い戻し、証券会社の変更、そして貸株サービスの利用を具体的に挙げています。長期優遇を狙うなら、貸株の設定は事前に確認してください。

贈呈時期は3月末基準分が7月上旬、9月末基準分が12月上旬。制度は2025年2月13日の開示で新設され、同時に1株を5株にする株式分割が行われました。株数の区分は分割後のものです。

出典:大豊建設「株式に関する情報」/株式分割および株主優待制度の新設に関するお知らせ(2025年2月13日)

2位:川西倉庫(9322)総合利回り7.25%(通常条件なら5.98%)

最低投資額 237,400円(100株)/年間QUOカードPay 1,000円 → 4,000円(5年以上)/年間配当 13,200円
優待利回り 1.68% + 配当利回り 5.56% = 総合利回り 7.25%
5年未満だと優待が小さくなるため、3年未満は 5.98%、3年以上5年未満は 6.82%

兵庫県神戸市の倉庫・物流会社です。優待は3月末と9月末の年2回、QUOカードPay。保有期間が長いほど額面が増える仕組みで、1回あたり3年未満500円分、3年以上1,500円分、5年以上2,000円分です。年2回なので、年間では1,000円分・3,000円分・4,000円分になります。

継続保有期間 1回あたり 年間(年2回) 判定の目安
3年未満 500円分 1,000円分 —
3年以上5年未満 1,500円分 3,000円分 3月末・9月末の名簿に連続7回
5年以上 2,000円分 4,000円分 3月末・9月末の名簿に連続11回

※株数の刻みはなく、100株以上なら同額です。

7.25%は「5年以上持ち続けた場合」の数字です。買ってすぐの数字は5.98%、3年たつと6.82%です。この記事のルール(最低株数のまま到達できる上限で並べる)に合わせて5年以上の額面で順位をつけていますが、5年先まで持てるかどうかは先に考えておく必要があります。

QUOカードPayです。2025年3月権利から、従来の紙のQUOカードがQUOカードPay(デジタル)に切り替わりました。優待額と株数の区分は変わっていません。ただしQUOカードPayには、発行日から最長3年の有効期限があります。受け取りや使い方はスマートフォンが前提になるので、QUOカードとの違いは後ろの「QUOカードPayとQUOカードの違い」の表で確認してください。

総合利回りの約8割は配当が作っています。会社予想の1株配当は132円(2027年3月期)で、配当利回りが5.56%あります。QUOカードPayの額面は小さいので、配当予想が変わると順位も動きやすい銘柄です。贈呈は3月末分が6月頃、9月末分が12月頃です。

出典:川西倉庫「株主優待制度」公式ページ(現行制度)および2025年2月12日付のニュースリリース(QUOカードからQUOカードPayへの変更)。

3位:エイチームホールディングス(3662)総合利回り7.14%

最低投資額 476,000円(500株)/年間QUOカード 20,000円/年間配当 14,000円
優待利回り 4.20% + 配当利回り 2.94% = 総合利回り 7.14%
継続保有の条件はありません

ゲームやライフスタイル系のWebサービスを手がける会社です。優待は1月末に10,000円分、7月末に10,000円分で年間20,000円分。上位20社で年間額面が最大です。公式ページが「年間株主優待 20,000円分」と書いたうえで「<内訳>」として基準日ごとの10,000円分を並べているので、年間と1回あたりの区別で迷う心配がありません。

もらえるのは500株(5単元)以上だけです。100株・200株・400株では1円分ももらえません。そのため最低投資額は47万6,000円と、100株で買える銘柄の5倍規模になります。株数の刻みもここだけで、1,000株でも5,000株でも年20,000円分です。

継続保有の条件は公式に存在しません。買ってすぐの基準日から満額もらえるので、長期保有ありの数字と通常条件の数字が同じになります。発送は1月末基準分が4月上旬頃、7月末基準分が10月上旬頃です。

制度は2024年12月3日の開示で新設され、2025年1月末基準の株主から適用されています。2026年の中期経営計画の追加開示では配当の増額が示されましたが、優待についての言及はありません。

出典:エイチームホールディングス「配当実績・方針」/株主優待制度の新設に関するお知らせ(2024年12月3日)

4位:デュアルタップ(3469)総合利回り7.02%(通常条件なら5.90%)

最低投資額 89,000円(100株)/年間QUOカードPay 4,000円 → 5,000円(1年以上)/年間配当 1,250円
優待利回り 5.62% + 配当利回り 1.40% = 総合利回り 7.02%
1年未満は追加の1,000円分がつかず、その場合は 5.90%

優待は毎年6月30日現在、100株以上の株主にQUOカードPay 4,000円分。継続保有が1年以上になると1,000円分が追加されて年5,000円分になります。100株の約9万円で受け取れるので、優待利回りが5.62%と、配当利回り1.40%を大きく上回るのが特徴です。

買ってすぐでも4,000円分はもらえますが、1,000円の追加分には条件があります。公式の判定は「6月末日および12月末日の株主名簿に、同一株主番号で連続3回以上記載または記録」です。株主番号が変わると継続保有が切れるので、貸株サービスの利用や名義変更には注意してください。

QUOカードPayです。2025年8月7日の開示で、従来の紙のQUOカードからQUOカードPayに変わりました。公式は「贈呈基準、贈呈時期、贈呈金額等につきましては変更はございません」としています。一方で、受け取りと利用にはそれぞれ有効期間があり、期間を過ぎると手続きや利用ができなくなると書かれています。QUOカードPayには発行日から最長3年の有効期限があります。

配当は会社予想の1株12.5円(2027年6月期)で、配当利回りは1.40%です。総合利回りの大半はQUOカードPayの額面が作っているので、優待制度の変更リスクを見ておく必要があります。

出典:デュアルタップ「株主優待制度の変更に関するお知らせ」(2025年8月7日開示)

5位:トランヴィア(545A)総合利回り6.70%

最低投資額 89,500円(100株)/年間QUOカード 2,000円(通常分)/年間配当 4,000円
優待利回り 2.23% + 配当利回り 4.47% = 総合利回り 6.70%
2026年9月末の基準日だけは記念優待1,000円分が加わり、額面3,000円分になります

2026年4月1日に東邦システムサイエンス(4333)とランドコンピュータ(3924)が共同株式移転で設立した持株会社です。上場して半年足らずの新しい会社で、優待も2026年5月14日の開示で新設されたものです。

公式の表記は「クオカード3,000円分(うち、記念優待1,000円)」です。そして「2026年9月30日現在の株主名簿に記載されている株主様へ記念優待として1,000円分を贈呈いたします」と別記されています。つまり3,000円のうち1,000円は2026年9月末の基準日限り。この記事では差引の2,000円分を通常分として計算しました。ただし「通常分は2,000円」「2027年以降も2,000円」という明示的な記載は公式にありません。2027年以降の額面は、次の開示を待つ必要があります。

基準日は毎年9月30日の年1回で、継続保有の条件はありません。発送は基準日から3か月以内。参考までに、統合前の東邦システムサイエンスは「9月30日基準・100株以上・クオカード2,000円分・年1回」を実施していたので、2,000円という水準はそれと整合します。

出典:トランヴィア「株主優待制度の新設に関するお知らせ」(2026年5月14日)

【6位〜10位】必要株数や制度の継続性に注意書きが必要な5社

6位:識学(7049)総合利回り6.54%

最低投資額 153,000円(200株)/年間QUOカード 10,000円/年間配当 0円(無配)
優待利回り 6.54% + 配当利回り 0.00% = 総合利回り 6.54%
継続保有の条件はありません

組織コンサルティングの会社です。無配なので、総合利回り6.54%はすべてQUOカードの額面が作っています。20社のなかで優待利回りがもっとも高い銘柄です。

優待は2月末に5,000円分、8月末に5,000円分で年間10,000円分。開示に「年間株主優待 QUOカード10,000円分」と各基準日の5,000円分が並記されているので、読み違える余地がありません。200株(2単元)以上が条件で、100株では0円。株数の刻みは1段階だけなので、1,000株でも10,000株でも年10,000円分です。

制度の継続に条件が付いています。開示に「組織コンサルティング事業における業績成長を条件とし、継続的に実施いたします」と書かれています。これは株主が満たす条件ではなく、制度そのものの継続が業績次第という意味です。業績が伸びなかった場合に減額か廃止かは公式に書かれていません。無配でQUOカードだけが還元手段になっている銘柄なので、この一文は重く見ておいたほうがよいと思います。

発送は2月末基準分が5月中旬、8月末基準分が11月中旬。制度は2025年1月14日の開示で新設され、2025年2月末基準から始まっています。

出典:識学「株主優待制度導入に関するお知らせ」(2025年1月14日)/識学「IR FAQ」

7位:ユニソルホールディングス(7128)総合利回り6.53%(通常条件なら6.36%)

最低投資額 292,600円(100株)/年間QUOカード 500円 → 1,000円(3年以上)/年間配当 18,100円
優待利回り 0.34% + 配当利回り 6.19% = 総合利回り 6.53%
長期保有の条件を満たさない場合は 6.36%

機械・工具の専門商社です。2026年1月1日にフルサト・マルカホールディングスから商号変更しました。旧社名で検索すると情報が混在するので注意してください。

この銘柄は実質的に高配当株です。配当利回り6.19%は20社で最も高く、総合利回り6.53%のうち優待が作っているのは0.34ポイントだけ。QUOカードは12月末基準の年1回で、100株なら3年未満500円分、3年以上で1,000円分です。

割当基準株式数 保有期間3年未満 保有期間継続3年以上
100株以上200株未満 500円分 1,000円分
200株以上500株未満 1,000円分 3,000円分
500株以上 5,000円分 10,000円分

継続保有の判定方法が独特です。公式の定義は「毎年6月末日現在及び12月末日現在の株主名簿に同一の株主番号が連続して7回以上記載又は記録されていること」。そのうえで「初回の長期保有期間の計測は2021年12月末時点に遡り算定」と明記されていて、過去の保有実績もカウントされます。以降は3年間さかのぼって確認する運用です。

もうひとつ、公式に「国内居住者に限る」という条件があります。この記事の20社でこの制限が明記されているのはここだけです。贈呈時期は毎年3月。優待の中身は2024年5月13日の開示でグルメギフトからQUOカードへ変更され、同時に3年以上の優遇が新設されました。

出典:ユニソルホールディングス「株主還元」/株主優待制度の変更に関するお知らせ(2024年5月13日)

8位:アーバネットコーポレーション(3242)総合利回り6.30%

最低投資額 270,000円(500株)/年間QUOカード 5,000円/年間配当 12,000円
優待利回り 1.85% + 配当利回り 4.44% = 総合利回り 6.30%
継続保有の条件はありません

東京23区の投資用ワンルームマンションを企画・開発する会社です。優待は12月末に2,500円分、6月末に2,500円分で年間5,000円分(1,000株以上なら各5,000円分で年間10,000円分)。

もらえるのは500株(5単元)以上からで、100株では0円です。株価が540円なので500株でも27万円と手が届く水準に収まっています。継続保有の条件は公式に存在せず、「継続保有」「長期保有」という語自体が優待ページと開示のどちらにも出てきません。

進呈は「中間、期末に発行する株主通信に同封して、発送することを予定しております(基準日から3ヶ月以内を目途に発送)」。制度は2024年11月27日の開示で新設され、2024年12月末基準から実施されています。

出典:アーバネットコーポレーション「株主優待」/株主優待制度導入に関するお知らせ(2024年11月27日)

9位:ADRバイオメディカルホールディングス(3750)総合利回り6.27%

最低投資額 79,800円(100株)/年間QUOカード 5,000円/年間配当 0円(無配)
優待利回り 6.27% + 配当利回り 0.00% = 総合利回り 6.27%
継続保有の条件はありません

再生医療関連の会社です。社名が2年で2回変わっています。サイトリ細胞研究所 →(2025年7月1日)ADR120S → ADRバイオメディカルホールディングス。旧社名での検索では古い制度内容が出てくるので注意してください。

優待は9月末と3月末の年2回、基準日ごとにQUOカード2,500円分で年間5,000円分。会社のリリースにも「年2回の贈呈となりますので、年間では5,000円分のQUOカードをお受け取りいただけます」と書かれています。無配なので、総合利回り6.27%はすべて優待です。

2025年に「年1回5,000円」から「年2回×2,500円」へ変わりました。2025年7月2日の開示による変更で、理由は「株主の皆様への還元の機会を増やすこと」。年間の総額は5,000円で変わっていませんが、権利確定の機会が2回になりました。適用は2025年9月末基準から。2026年8月25日には制度の継続が取締役会で決議されています。

記念優待が2回ありましたが、どちらも終わっています。上場20周年の500円分(2024年3月末基準限り)と、商号変更記念の500円分(2026年3月末基準限り)。後者は開示に「通常の株主優待(QUOカード2,500円分)と併せ、QUOカード3,000円分を贈呈いたします」と書かれていました。2026年9月末基準以降は通常の2,500円分だけです。優待情報を見るときに、この500円が混ざっていないか確認してください。

贈呈時期は9月末基準分が12月初旬、3月末基準分が7月中旬。なお同社は毎年「株主優待制度の継続に関するお知らせ」を出す運用で、恒久的な制度だという公式表明はありません。

出典:株主優待制度の継続に関するお知らせ(2026年8月25日)/株主優待制度の一部変更及び特別記念優待に関するお知らせ(2025年7月2日)

10位:JALCOホールディングス(6625)総合利回り6.23%

最低投資額 1,685,000円(5,000株)/年間QUOカード 15,000円/年間配当 90,000円
優待利回り 0.89% + 配当利回り 5.34% = 総合利回り 6.23%
継続保有の条件はありません

不動産賃貸と金銭貸付を手がける会社です。必要株数5,000株・最低投資額168万5,000円は20社で断トツに大きいので、実際に狙える人は限られます。

この会社は優待内容を毎年決め直しています。公式ページには年度別の表が並んでいて、2026年度・2025年度・2024年度…と内容が違います。2025年度は3,000株以上から対象で、お米券との併用もありました。2026年度は最低株数が5,000株に引き上げられ、お米券はなくなり、金額は大幅に増額されています。

保有株式数 2025年度(実施済) 2026年度
3,000株〜4,999株 5,000円 対象外
5,000株〜9,999株 10,000円 15,000円
10,000株〜14,999株 15,000円 30,000円
15,000株〜29,999株 20,000円 35,000円
30,000株〜49,999株 30,000円 50,000円
50,000株〜99,999株 50,000円 75,000円
100,000株〜 100,000円 125,000円

この記事は2026年度の内容(9月末基準・5,000株以上で15,000円分)で計算しています。毎年同じ額が続く常設制度としては読めないので、翌年度以降を見込んだ利回り計算はできません。基準日は9月30日、発送時期は公式に記載がありません。

出典:JALCOホールディングス「株式基本情報」

【11位〜15位】買ってすぐは0円になる銘柄や、新しい制度が混じるゾーン

11位:アルゴグラフィックス(7595)総合利回り6.11%(通常条件なら5.30%)

最低投資額 122,700円(100株)/年間QUOカード 0円 → 1,000円(1年以上)/年間配当 6,500円
優待利回り 0.81% + 配当利回り 5.30% = 総合利回り 6.11%
1年未満は優待が0円なので、その場合は配当だけの 5.30%

CADやCAEなどの設計支援システムを扱う会社です。優待は3月末基準の年1回。1年以上の継続保有が対象条件で、公式に「毎年3月31日時点を基準日とする株主名簿に記録され、かつ保有株式数を継続して1年以上保有する株主様が対象者となります」と書かれています。

保有株数 優待内容(1年以上保有)
100株以上200株未満 QUOカード 1,000円分
200株以上500株未満 株主優待カタログギフト 3,000円分
500株以上1,000株未満 株主優待カタログギフト 6,000円分
1,000株以上 株主優待カタログギフト 10,000円分

ここもQUOカードは100株の区分限定です。200株以上になるとカタログギフトに置き換わり、併給ではありません。カタログの中身は北海道・北見市の名産品で、各コースに知床財団への寄付を選べる枠も用意されています。

9月末には別枠でオリジナルの壁掛けカレンダーがもらえます。A2サイズ(420mm×594mm)を株主1名につき1部。こちらは100株以上で継続保有条件なし、11月下旬以降の発送です。金額が決まっていないため、この記事の利回り計算には入れていません。

QUOカードの進呈は「毎年6月上旬にお送りする『定時株主総会招集ご通知』にご案内を同封することを予定」。カタログギフトには申込期限があり、公式に「期限内にお申し込みがなかった株主様の商品代相当の金額の一部は、『公益財団法人 知床財団』へ寄付させていただきます」と書かれています(期限の具体的な日付は公式に記載なし)。制度は2025年10月1日の開示で新設され、株数は同日の株式分割(1対4)を反映した数字です。

出典:アルゴグラフィックス「株主の皆様へ」/株主優待制度の詳細に関するお知らせ(2026年3月2日)

12位:バーチャレクス・ホールディングス(6193)総合利回り6.11%

最低投資額 212,800円(200株)/年間QUOカード 10,000円/年間配当 3,000円
優待利回り 4.70% + 配当利回り 1.41% = 総合利回り 6.11%
継続保有の条件はありません

コンタクトセンターや顧客対応のDX支援を手がける会社です。優待は3月末に5,000円分、9月末に5,000円分で年間10,000円分。公式には「1回5,000円分、1年で10,000円分」の形で示されていて、保有期間による区分も株数の刻みもありません。

もらえるのは200株以上だけです。100株ではQUOカードが1円分ももらえないため、最低投資額は200株分の21万2,800円で計算しています。優待利回りは4.70%と、配当利回り1.41%を大きく上回ります。

始まって日の浅い制度です。優待の新設が開示されたのは2025年8月13日で、実績としてはまだ数回しか回っていません。株価は約3週間で1,166円から1,064円へ下がっており、利回りがこの順位に上がったのも株価の下落が主な理由です。優待の内容は変わっていないので、買う前に最新の株価で計算し直してください。

基準日は3月31日と9月30日の年2回です。総合利回りの約8割はQUOカードが作っているので、配当予想(会社予想1株15円)が変わっても数字はあまり動きません。

出典:バーチャレクス・ホールディングス「株主優待制度の新設に関するお知らせ」(2025年8月13日開示)

13位:パイオラックス(5988)総合利回り6.05%(通常条件なら5.45%)

最低投資額 168,700円(100株)/年間QUOカード 0円 → 1,000円(3年以上)/年間配当 9,200円
優待利回り 0.59% + 配当利回り 5.45% = 総合利回り 6.05%
1年未満は優待が0円なので、その場合は配当だけの 5.45%

自動車用の樹脂・金属ファスナーの会社です。優待は3月末基準の年1回で、公式表記は「クオ・カード」。

1年以上の継続保有が必須で、1年未満は1円分ももらえません。公式の表は「1年以上3年未満」から始まっていて、それ未満の行が存在しません。定義は「株主名簿基準日(9月30日現在および3月31日現在)の株主名簿に、同一株主番号で3回以上7回未満記載されている場合=1年以上3年未満」「連続して7回以上記載=3年以上」です。

保有株式数 1年以上3年未満 3年以上
100株以上300株未満 クオ・カード500円分 クオ・カード1,000円分
300株以上1,000株未満 グルメギフト券3,000円相当を1枚 上記に加えクオ・カード2,000円分
1,000株以上 グルメギフト券5,000円相当を1枚 上記に加えクオ・カード2,000円分

表を見ると分かるとおり、300株以上になるとQUOカードではなくグルメギフト券に置き換わります(3年以上なら両方)。QUOカードだけを狙うなら100株が正解という、珍しい形です。

一度廃止されて、再開した制度です。2023年5月12日の開示で2024年3月末基準日を最後に廃止され、2025年2月12日の開示で2026年3月末基準日から再開されました。再開にあたって「2026年3月31日現在で『3年以上継続保有』に該当する株主様は、『3年以上』の優待内容をお受け取りになることができます」という経過措置が置かれています。廃止→再開という履歴がある銘柄だという点は、数字と一緒に覚えておく価値があります。

贈呈時期は公式に記載がありません。開示PDFにも優待ページにも、発送時期の項目自体が置かれていません。

出典:パイオラックス「株主優待」/株主優待制度の再開に関するお知らせ(2025年2月12日)

14位:コレックホールディングス(6578)総合利回り6.04%

最低投資額 48,000円(100株)/年間QUOカード 2,000円/年間配当 900円
優待利回り 4.17% + 配当利回り 1.88% = 総合利回り 6.04%
継続保有の条件はありません

コールセンター運営などを手がける会社です。最低投資額48,000円は20社で最も安いので、金額の小ささで選ぶならこの銘柄になります。

優待は8月末に1,000円分、2月末に1,000円分。公式に「各1,000円(年間合計2,000円)のQUOカードを贈呈いたします」と明記されていて、株数の刻みも保有期間の区分もありません。100株で年2,000円分、それ以上持っても同額です。

始まったばかりの制度です。2025年11月13日に導入が開示され、公式に「2026年2月末日時点の株主名簿に記載または記録された株主様より、初回の株主優待を開始いたします」とあります。実績としてはまだ数回しか回っていない制度なので、ほかの銘柄より制度変更のリスクは読みにくいと考えたほうが公平です。

発送は各基準日から3ヵ月以内が目途。開示には「株主優待制度の内容に変更が生じた場合には、速やかにお知らせいたします」とも書かれています。

出典:コレックホールディングス「株主優待制度の導入に関するお知らせ」(2025年11月13日)

15位:ディップ(2379)総合利回り5.96%

最低投資額 179,400円(100株)/年間QUOカード 1,000円/年間配当 9,700円
優待利回り 0.56% + 配当利回り 5.41% = 総合利回り 5.96%
継続保有の条件はありません

求人サイト「バイトル」を運営する会社です。20社のなかで最も知名度が高い銘柄だと思います。

優待は2月末と8月末の年2回で、100株以上500株未満がオリジナルQUOカード500円相当、500株以上が1,000円相当。100株なら年1,000円分です。開示に「保有株式数に応じてオリジナルクオカードを年2回贈呈」と明記されています。

継続保有の条件はなく、発送は期末分が「定時株主総会終了後、期末配当金領収証と共に」、中間期分が「中間配当金領収証と共に」。配当利回り5.41%が総合利回りのほとんどを作っている構図です。

カードのデザインが話題になる銘柄です。2024年1月11日の開示では、2024年2月末基準日のカードがブランドアンバサダーの大谷翔平選手のデザインになる旨が記載されていました。金額に影響する話ではありませんが、オリジナルデザインのQUOカードを株主優待に使う狙いがよく表れている例です。

出典:ディップ「株主還元」/株主優待制度に関するお知らせ(2024年1月11日)

【16位〜20位】買ってすぐは0円か、必要株数の大きい銘柄が中心の5社

16位:AVANTIA(8904)総合利回り5.88%(通常条件なら4.65%)

最低投資額 81,700円(100株)/年間QUOカード 0円 → 1,000円(1年以上)/年間配当 3,800円
優待利回り 1.22% + 配当利回り 4.65% = 総合利回り 5.88%
1年未満は優待が0円なので、その場合は配当だけの 4.65%

名古屋を中心に分譲住宅を手がける会社です。最低投資額81,700円は20社で5番目に安い水準。優待は8月31日を権利確定日とする年1回で、100株以上500株未満が1,000円分、500株以上が2,000円分です。

1年以上の継続保有が必須です。公式の定義は「保有期間1年以上継続とは、毎年8月31日を権利確定日として、2月末日現在および8月31日現在の株主名簿に連続して3回以上記載または記録されていることといたします」。8月31日→2月末日→8月31日の3回連続なので、実際には約1年の保有が必要です。買ってすぐの8月末では0円になります。

発送・贈呈時期は公式に記載がありません(優待ページ、株式基本情報、株主還元ページ、IR FAQ、株主総会の招集通知・決議通知を確認した範囲では見つかりませんでした)。配当方針は「連結配当性向25%程度かつ1株当たり年間配当金の下限を38円」で、いまの38円はその下限にあたります。

出典:AVANTIA「株主優待情報」/株主還元

17位:ジャパンインベストメントアドバイザー(7172)総合利回り5.76%(通常条件なら5.06%)

最低投資額 427,000円(200株)/年間QUOカード 0円 → 3,000円(3年以上)/年間配当 21,600円
優待利回り 0.70% + 配当利回り 5.06% = 総合利回り 5.76%
200株で1年未満だと優待が0円なので、その場合は配当だけの 5.06%

オペレーティング・リース事業などを手がける会社です。この記事の20社でいちばん優待テーブルが複雑で、保有期間4区分×株数3〜4区分の組み合わせになっています。もらえるのは「QUOカード+日本証券新聞デジタル版購読券」のセットです。

継続保有期間 100株以上
200株未満
200株以上
400株未満
400株以上
4,000株未満
4,000株以上
1年未満 QUOカードなし
※100株以上400株未満は購読券のみ
QUO 500円 QUO 1,000円
1年以上2年未満 なし QUO 500円 QUO 1,000円 QUO 3,000円
2年以上3年未満 なし QUO 1,000円 QUO 3,000円 QUO 5,000円
3年以上 なし QUO 3,000円 QUO 5,000円 QUO 10,000円

※いずれも日本証券新聞デジタル版購読券(3ヶ月9,000円相当/6ヶ月18,000円相当/12ヶ月36,000円相当)が併せて贈呈されます。上表はQUOカード部分のみを抜き出したものです。

100株以上200株未満は、3年以上持ってもQUOカードがもらえません(購読券だけ)。QUOカードを狙うなら1年以上なら200株、1年未満なら400株が必要です。この記事は最低株数200株・3年以上の3,000円分で計算しています。

判定は「12月31日、6月30日時点の株主名簿に同一の株主番号で、連続して3回記載=1年以上、5回=2年以上、7回以上=3年以上」。公式に「貸株サービスで名義が変っている場合は、株主名簿上での連続性を確認できない場合があります」という留意事項も書かれています。

発送は12月末基準分が翌年3月下旬(定時株主総会終了後)。購読券の利用開始日は4月1日です。なお公式ページの継続保有期間の定義は基準日を「2025年12月31日」と表記したままで、2026年12月末基準分の内容はまだ更新されていません。

出典:ジャパンインベストメントアドバイザー「配当・株主優待」/株主優待制度内容変更のお知らせ(2024年7月17日)

18位:ホームポジション(2999)総合利回り5.75%

最低投資額 522,000円(1,000株)/年間QUOカード 20,000円/年間配当 10,000円
優待利回り 3.83% + 配当利回り 1.92% = 総合利回り 5.75%
継続保有の条件はありません

注文住宅・分譲住宅の会社です。優待は1,000株(10単元)以上でQUOカード20,000円分。エイチームHDと並ぶ年間額面の最大クラスですが、必要株数が1,000株なので最低投資額は52万2,000円になります。株数の刻みは1段階だけで、100株・500株の区分はありません。

「毎年」と書かれていない優待です。2026年4月10日の開示のタイトルは「株主優待実施に関するお知らせ」で、対象は「2026年8月末日現在の当社株主名簿に記載された株主様のうち、1,000株(10単元)以上の当社株式を保有されている株主様」。基準日が単年で指定されていて、「毎年」「今後も継続」という文言がありません。公式サイトに株主優待の専用ページもありません。
この記事は開示された2026年度の数字で計算していますが、これが毎年続く制度なのかは公式に明示されていないという点は、順位以上に重要だと思います。

贈呈時期は2026年11月末〜12月末の予定。同社の事業年度は9月1日から8月31日までで、基準日の8月末は決算期末にあたります。

出典:ホームポジション「株主優待実施に関するお知らせ」(2026年4月10日)/株式について

19位:テー・オー・ダブリュー(4767)総合利回り5.70%(通常条件なら5.20%)

最低投資額 398,000円(1,000株)/年間QUOカード 0円 → 2,000円(3年以上)/年間配当 20,700円
優待利回り 0.50% + 配当利回り 5.20% = 総合利回り 5.70%
1年未満は優待が0円なので、その場合は配当だけの 5.20%

イベント・プロモーションの企画制作会社です。優待は6月末基準の年1回で、1,000株(10単元)以上が条件。100株でも500株でも0円です。

保有株式数 1年以上3年未満 3年以上
1,000株以上 QUOカード 500円分 QUOカード 2,000円分

公式の表にも「1年未満」の行がありません。1年以上3年未満で500円分、3年以上で2,000円分と4倍に増えるのがこの銘柄の特徴で、この記事は3年以上の2,000円分で計算しています。判定は「毎年6月末及び12月末時点の株主名簿において、同一株主番号で連続して記載及び記録された回数」です。

2026年8月7日に創立50周年の記念配当が開示されています。1株当たり2円で、2027年6月期の配当は普通配当18円70銭+記念配当2円=年間20円70銭。記念なのは配当のほうで、優待には上乗せがありません。この記事の配当利回り5.20%は記念配当2円を含んだ数字なので、記念配当がなくなれば利回りは下がります。

発送時期は現行の公式ページに記載がなく、2019年8月8日の導入開示に「毎年1回、11月下旬から順次発送予定」とあります。制度は2019年に500株以上で導入され、2020年4月1日の株式分割(1対2)に伴って1,000株以上に調整されました。

出典:テー・オー・ダブリュー「よくあるご質問」/株主優待制度の導入に関するお知らせ(2019年8月8日)

20位:ピー・ビーシステムズ(4447)総合利回り5.69%

最低投資額 48,300円(100株)/年間QUOカード 500円/年間配当 2,250円
優待利回り 1.04% + 配当利回り 4.66% = 総合利回り 5.69%
継続保有の条件はありません

システム開発などを手がける会社です。最低投資額48,300円は20社で2番目に安いので、少額から始めたい人でも手が届きます。優待は9月末の年1回で、100株以上500株未満ならQUOカード500円分と、描き下ろしイラストの特製カレンダー1冊のセットです。

保有株式数 QUOカード
100株以上500株未満 500円分
500株以上1,000株未満 2,000円分
1,000株以上5,000株未満 3,000円分
5,000株以上10,000株未満 5,000円分
10,000株以上 10,000円分

※株数が増えるほど額面は上がりますが、最低投資額あたりの利回りは100株が最も高くなります。特製カレンダーは100株以上の全株主に1冊です。

総合利回りの大半は配当です。QUOカードは500円分で優待利回りは1.04%、配当利回りが4.66%(会社予想1株22.5円)です。QUOカードの額面は小さいので、配当予想が変わると順位が動きやすい銘柄です。

確認できた公式の開示は2024年8月9日のもので、「中長期的に当社株式を保有していただくことを目的として、株主優待制度を実施しております」と書かれています。継続保有の条件は記載されていません。

出典:ピー・ビーシステムズ「株主優待制度に関するお知らせ」(2024年8月9日開示)

QUOカードはどこで使えるのか(2025年12月にファミリーマートが外れました)

上位20社のうち、18社はQUOカード、2社(川西倉庫・デュアルタップ)はQUOカードPayを配ります。QUOカードの18社は、もらえるものが同じです。だから「使えるお店」は銘柄ごとに調べる必要がなく、一度理解すれば18社すべてに通用します。QUOカードPayの2社は、次の項で違いを整理します。発行元の株式会社クオカードの公式情報で確認しました。

2025年12月22日(月)23時59分をもって、ファミリーマートでのQUOカードの利用が終了しました。公式FAQに明記されています。コンビニでQUOカードを使うなら、いまはセブン‐イレブン(一部店舗を除く)とローソンが主力です。ローソンでもローソンストア100は対象外と公式FAQに書かれています。

カテゴリ 公式一覧に載っている主なチェーン
コンビニ セブン‐イレブン(一部店舗を除く)/ローソン/セイコーマート/デイリーヤマザキ(一部店舗を除く)/ポプラ・生活彩家・くらしハウス・スリーエイト/ハセガワストア/もより市 ほか
※ファミリーマートは2025年12月22日で終了
書店 紀伊國屋書店/丸善/ジュンク堂書店/MARUZEN&ジュンク堂書店/三省堂書店/TSUTAYA・蔦屋書店/有隣堂/文教堂/ブックファースト/未来屋書店・アシーネ/八重洲ブックセンター/大垣書店/明屋書店/コーチャンフォー/オリオン書房 ほか85ブランド(いずれも一部店舗を除く)
ドラッグストア マツモトキヨシ/matsukiyo LAB/ドラッグセイムス(10店舗限定)/くすりのラブ/ミドリ薬品/ヘルスバンク ほか8ブランド
ファミレス・カフェ デニーズ(グルメはこの1ブランドのみ)/上島珈琲店/MELLOW BROWN COFFEE/UCCカフェプラザ
ガソリンスタンド ENEOS(一部店舗のみ)/JA-SS(一部店舗のみ)/イエローハット(14店舗)ほか
ホームセンターほか Hamart/ホームアシスト(一部店舗のみ)/ホームセンター佐川/HMV/博品館(一部店舗を除く)ほか

出典:クオカード「QUOカードが使えるお店」。公式一覧には「ショッピングモールやデパートなどに入っている店舗では、ご利用いただけない場合がございます」という注記があります。

額面がほぼそのまま価値になる理由が3つあります。
・有効期限が原則ありません。公式FAQは「有効期限は、特定のカードを除きございません」、利用案内は「現在発行されているQUOカードに有効期限はございません」。期限があるカードは裏面に記載されます
・おつりは出ませんが、残高は次回に使えます。公式FAQに「おつりを現金で受け取ることはできません」「残額(残金)につきましては、次回ご利用が可能です」。「残高が0になるまで何度でもご利用可能」と公式に書かれているので、端数を捨てずに使い切れます
・現金と併用でき、複数枚同時に使えます。公式FAQは「残高(残金)が不足している場合は、現金を併用してお支払いいただけます。また、別のQUOカードを併用してお支払いいただくことも可能です」。ただし「QUOカードの利用金額を指定しての支払いは原則できません」という注記もあります

使えないものは公式にリスト化されています。公共料金・通信販売等の収納代行サービス/プリペイドカード/切手・はがき・印紙/タバコ/チケット類/調剤(処方箋)/その他クオカード又は取扱店が指定した商品。クレジットカードや電子マネーとの併用は「加盟店毎に定められて」いるため、店舗によって扱いが変わります。また紛失・盗難したカードは再発行できません(公式FAQ「カードの再発行には、カードの現物が必要です」)。

券種は300円・500円・700円・1,000円・2,000円・3,000円・5,000円・10,000円。加盟店数は法人向けページに「全国約6万のお店」と記載されています(時点の表記はありません)。法人向けには券面を自由にデザインできるオリジナルカードの説明があり、公式に「自社商品やサービスの提供が難しい企業でも優待品を通して株主への自社PRが可能です」と書かれています。ディップの大谷翔平選手デザインや、大豊建設の「当社特製QUOカード」がこれに当たります。

出典:クオカード「QUOカードの使い方」/QUOカード利用約款/株主優待・IRにQUOカード

QUOカードPayとQUOカードの違い(この記事では同じランキングに入れています)

株主優待で「QUOカードPay」を配る会社もあります。これはQUOカードとは別のサービスです。公式FAQに「それぞれ提供しているサービスやご利用できる加盟店が異なります」「『QUOカード』の残高を『QUOカードPay』にチャージ(合算)することや、『QUOカードPay』から『QUOカード』に交換することはできません」と明記されています。ただ、株主優待としての性格はよく似ています。額面が決まっていて、会社が額面分を届けてくれて、コンビニや飲食店で現金の代わりに使えます。そこでこの記事では、QUOカードとQUOカードPayを1つのランキングに混ぜ、額面をそのまま金額として利回りに算入しました。表では銘柄名に「Pay」と付けています。順位とは別に、3年の有効期限とスマートフォンが前提という違いは頭に入れてください。

比較項目 QUOカード QUOカードPay
受け取り方 カードが郵送される メールやSNSでURLが届き、タップで受け取り。登録不要
有効期限 原則なし 発行日から最長3年
コンビニ セブン‐イレブン/ローソン(ストア100除く)ほか セブン‐イレブン/ローソン/ローソンストア100/ミニストップ/ナチュラルローソンも可
スーパー・家電・衣料 カテゴリ自体がない 成城石井・ベルク・いなげや/ビックカメラ・エディオン・ケーズデンキ・コジマ・上新電機/ユニクロ・GU・しまむら・洋服の青山 など
外食 デニーズのみ デニーズ・吉野家・松屋・くら寿司・スシロー・牛角・大戸屋・サブウェイ など約49ブランド
カフェ 上島珈琲店ほか3ブランド ドトール・エクセルシオール カフェ・上島珈琲店 など8ブランド
ガソリンスタンド ENEOS・JA-SS(一部店舗) 公式一覧に掲載なし
ネット通販 — 公式に「WEB上(通販サイト等)でのお支払にはご利用いただけません」

使えるお店は、実はQUOカードPayのほうが広いです。公式一覧のカテゴリ数はQUOカードが10分類、QUOカードPayが15分類。スーパー・家電量販・ファッション・モール・居酒屋という5カテゴリは、QUOカードには存在しません。逆にガソリンスタンド(ENEOS・JA-SS)とポプラ系のコンビニは、QUOカードでしか使えません。
そのかわりQUOカードPayには3年の有効期限があります。公式の利用約款に「QUOカードPayの有効期限は、バリューコードの発行日から3年を経過する日までとします」と明記されています。使いやすさと期限のトレードオフだと考えるのが正確です。

QUOカードPayの銘柄のうち、上位20社に入ったのは川西倉庫(9322)が2位、デュアルタップ(3469)が4位の2社です。残る7社(アミファ・オークファン・エムケー精工・栄研化学・川上塗料・共和工業所・ヒーハイスト)は、後ろの「QUOカードPayの20位圏外の銘柄」にまとめました。QUOカードPayの対象銘柄は、優待情報サイトで確認できた範囲です。拾えていない銘柄がある可能性があります。

出典:クオカード「QUOカードPayが使えるお店」/QUOカードPay利用約款/QUOカードPayの使い方

通常条件だと、順位はこう変わる

この記事の順位は長期保有の優遇を使い切った数字です。では買ってすぐならどうなるか。20社中9社が保有期間で額面を変えるので、並びが入れ替わります。

銘柄(コード) 通常 長期保有あり 順位の動き 長期の条件
大豊建設(1822) 5.88% 8.33% 13位 → 1位 1年以上で1回1,000円、3年以上で1回1,500円(年2回)
川西倉庫(Pay)(9322) 5.98% 7.25% 10位 → 2位 3年以上で1回1,500円、5年以上で1回2,000円(年2回、3月末・9月末の連続記録で判定)
デュアルタップ(Pay)(3469) 5.90% 7.02% 12位 → 4位 1年以上で年1,000円を追加(買ってすぐでも年4,000円)
ユニソルHD(7128) 6.36% 6.53% 4位 → 7位 3年以上(6月末・12月末に連続7回以上)
アルゴグラフィックス(7595) 5.30% 6.11% 17位 → 11位 1年以上が必須(3月末・9月末に連続3回以上)
パイオラックス(5988) 5.45% 6.05% 16位 → 13位 1年以上が必須、3年以上で1,000円
AVANTIA(8904) 4.65% 5.88% 20位 → 16位 1年以上が必須(連続3回以上)
ジャパンインベストメントアドバイザー(7172) 5.06% 5.76% 19位 → 17位 200株なら1年以上が必須、3年以上で3,000円
テー・オー・ダブリュー(4767) 5.20% 5.70% 18位 → 19位 1年以上が必須、3年以上で2,000円
そのほか11社 変わらず — 増額なし、または加算に株数の上積みが必要

この表から読み取れることが4つあります。
・1位が入れ替わります。通常条件の1位はエイチームHD(7.14%)で、大豊建設は13位(5.88%)。大豊建設の+2.45ポイントは20社で最大の伸びです
・5社は買ってすぐだと優待が0円(アルゴグラフィックス・パイオラックス・テー・オー・ダブリュー・ジャパンインベストメントアドバイザー・AVANTIA)。この5社の「通常」列は配当利回りそのままの数字です
・到達に必要な年数がばらついています。1年で上限に届くのはアルゴグラフィックス・AVANTIA・デュアルタップ(Pay)、3年が大豊建設・ユニソルHD・パイオラックス・テー・オー・ダブリュー・ジャパンインベストメントアドバイザー、川西倉庫(Pay)だけは5年。何年持つつもりかを先に決めてから表を見てください
・残る11社は期間を問いません。買ってすぐの基準日から満額もらえるので、数字が動きません

【要注意】「毎年もらえる」と公式に書かれていない銘柄

総合利回りは「年間いくらもらえるか」を前提にした数字です。ところがこのカテゴリには、単年の基準日しか開示されていない銘柄や、毎年内容を決め直す銘柄が混じっています。順位表の数字は開示されている内容で計算していますが、来年も同じとは限りません。

銘柄 本編順位 どう書かれているか
ホームポジション(2999) 18位 開示のタイトルが「株主優待実施に関するお知らせ」。対象は「2026年8月末日現在」の単年指定で、「毎年」「今後も継続」の文言がない。公式サイトに優待の専用ページもない
JALCOホールディングス(6625) 10位 公式ページに年度別の表が並び、毎年内容が変わる。2025年度は3,000株以上・お米券併用、2026年度は5,000株以上・QUOカードのみ
トランヴィア(545A) 5位 額面3,000円のうち1,000円は2026年9月末限りの記念優待。通常分が2,000円であることも2027年以降の額も公式には明示されていない
ADRバイオメディカルHD(3750) 9位 毎年「株主優待制度の継続に関するお知らせ」を出す運用。2026年8月25日の開示にも適用開始・終了基準日の記載がない
コレックHD(6578) 14位 2025年11月13日に新設。初回は2026年2月末基準で、実績がまだ浅い
識学(7049) 6位 開示に「組織コンサルティング事業における業績成長を条件とし、継続的に実施いたします」。制度の継続が業績次第と明記されている

逆に、制度が長く変わっていない銘柄もあります。高周波熱錬(21位)は2021年3月末基準から、テー・オー・ダブリュー(19位)は2019年の導入(2020年に分割調整)から、ディップ(15位)は2024年1月の開示から内容が変わっていません。利回りの数字には表れない「制度の安定度」も、優待株を選ぶときの材料になります。

同じ銘柄でも、利回りの数字が違って見える3つの理由

QUOカードの優待は、情報源によって利回りの数字がずれやすいカテゴリです。理由は3つあります。どれも「間違い」ではなく、何を数えているかの違いです。

理由1:記念優待が混ざる。周年記念や上場記念で一度だけ上乗せされる分を年間額面に含めると、数字は実態より高く出ます。例えばプレステージ・インターナショナル(4290)は、通常のQUOカードが3月末基準・100株で年500円分ですが、これに「創業40周年記念優待(QUOカード)※2026年9月末限定」の3,000円分が加わります。記念分を含めれば優待利回りは5%台、含めなければ0.73%です。この記事は記念分を除いたため、同社は圏外になりました。

理由2:QUOカードがもらえる株数が、優待発生株数と違う。進学会ホールディングス(9760)は100株から優待の対象になりますが、100株でもらえるのは「優待割引券」で、QUOカードは500株以上(2,000円分)からです。100株ベースの最低投資額でQUOカードの額面を割ると、実際には受け取れない利回りになります。同じ構図はジャパンインベストメントアドバイザー(100株はQUOなし)やパイオラックス・アルゴグラフィックス(200株・300株以上はQUOが別の品に置き換わる)にもあります。

理由3:「1回あたり」と「年間」の混同。基準日が年2回ある会社では、公式表の金額が1回分であることが多いです。大豊建設の100株・3年以上は表では1,500円分ですが、年2回なので年間3,000円分。逆にエイチームHDや識学は公式が「年間◯円分」と内訳つきで書いてくれているので迷いません。年2回の会社は必ず公式表の但し書きを読むのが確実です。

上位20社に入らなかった銘柄(21位〜30位)

ボーダーがどのくらいかを見てもらうために、21位から30位も載せておきます。20位と21位の差は0.10ポイントしかありません。株価が数十円動けば入れ替わる水準です。なお、この表はQUOカードの2026年9月11日時点で上位30位までだった銘柄を10月1日の終値で並べ直したもので、31位以下の銘柄は再計算していません。QUOカードPayの銘柄は別表にしています。

順位 銘柄(コード) 必要株数 最低投資額 総合利回り
長期保有あり
通常 ひとこと
21 高周波熱錬(5976) 100株 144,800円 5.59% 4.90% 年1回(3月末)1,000円分で、1年以上が必須。今から買うと初回は2028年3月末基準。QUOカードに「緑の募金」への寄付100円が会社負担で付く
22 エイチワン(5989) 300株 429,900円 5.58% 5.12% 300株以上。3年以上で2,000円、5年以上で3,000円と、上限まで5年かかる
23 サンヨーホームズ(1420) 100株 63,100円 5.55% 5.55% 投資額6.3万円。500株以上なら3,000円分
24 早稲田学習研究会(5869) 200株 254,600円 5.50% 5.11% 2025年8月新設。初回(2026年5月末)だけ6か月以上で対象
25 東京鐵鋼(5445) 300株 600,300円 5.50% 5.16% 2026年4月に1対3の分割。2027年3月末基準から300株以上・3年以上で3,000円分
26 アグレ都市デザイン(3467) 100株 279,000円 5.38% 5.38% 300株以上の区分が新設中。2028年3月末基準から2年以上保有で3,000円・6,000円
27 ベルパーク(9441) 100株 306,500円 5.35% 5.35% 6月末・12月末の年2回、各1,000円分。ベルブライド株主優待券の贈呈は終了。2022年度は記念優待で3倍だった
28 property technologies(5527) 300株 234,600円 5.33% 5.33% 300株以上で、毎年11月30日基準に5,000円分。保有期間の定めはなし
29 ファーストコーポレーション(1430) 500株 536,500円 5.31% 4.75% 500株以上+1年以上が必須。3年以上で3,000円分
30 バイタルケーエスケーHD(3151) 100株 156,500円 5.11% 4.79% 2026年3月末基準からQUOカードを新設。3年以上で1,000円分

QUOカードPayの20位圏外の銘柄

QUOカードPayを配る銘柄は、優待情報サイトで確認できた範囲では、上位20社に入った川西倉庫とデュアルタップのほかに7社あります。同じ計算式「(年間のQUOカードPay額面+年間配当)÷最低投資額」、2026年10月1日の終値、長期保有は最低株数のまま到達できる上限で並べると、最も高いアミファでも4.09%で、20位の5.69%には届きません。

銘柄(コード) 必要株数 最低投資額 総合利回り
長期保有あり
通常 優待のポイント
アミファ(7800) 100株 97,700円 4.09% 3.07% 9月末の年1回。100株は3年以上(9月30日の名簿に同一株主番号で4回以上連続)でQUOカードPay 1,000円分。1,000株以上の3年以上で3,000円分。買ってすぐは0円
オークファン(3674) 1,000株 331,000円 3.63% 2.27% 9月末の年1回。額面が大きいのは1,000株以上(1年未満7,500円・1年以上12,000円)。300株は1,000円→1,500円、500株は3,000円→5,000円。無配なので総合利回りはQUOカードPayだけ
エムケー精工(5906) 100株 77,800円 3.60% 2.96% 3月20日の年1回。100株はQUOカードPay 500円、2年以上(3月20日・9月20日の名簿に5回以上連続)で1,000円。500株以上はカタログギフトが付くが、この記事のルールでは算入していない
栄研化学(4549) 500株 1,153,500円 2.95% 2.51% 3月末の年1回。500株以上で、3年以上は2,000円、5年以上は3,000円、10年以上は5,000円。公式によると初回の基準日は2027年3月31日。長期保有が前提で、必要な投資額も約115万円と大きい
川上塗料(4616) 100株 266,500円 2.81% 1.69% 11月末の年1回、QUOカードPay 3,000円分。1年以上の継続が必須。2026年12月1日に1対3の株式分割を予定していて、分割後は優待内容を変更するとされている
共和工業所(5971) 100株 899,000円 1.00% 1.00% 4月末の年1回、100株でQUOカードPay 1,000円分。株数の刻みも長期優遇もない。1株約9,000円と投資額が大きく、利回りは1%程度
ヒーハイスト(6433) 1,000株 1,291,000円 0.54% 0.15% 3月末の年1回。1,000株以上で、デジタルギフト5,000円分(QUOカードPayを予定)。公式の優待ページでは、2026年3月末基準だけ継続保有を問わず、以降は3月末・9月末の名簿に同一株主番号で連続3回以上(1年以上)が必須。そのため「通常」列は配当のみの数字(0.15%)で、1年以上持つと0.54%。公式ページでQUOカードPayは「予定」の表記
この表の優待内容は、優待情報サイト(大和IR・松井証券)の掲載内容をもとにしています。このうちヒーハイストと栄研化学は、公式の優待ページで内容を確認しました。そのほかの5社は、上位20社の項のような適時開示PDFとの突き合わせをしていません。買う前に各社の最新の開示を確認してください。配当は株探掲載の会社予想です。なお、fantasista(1783)は1,000株以上で「デジタルギフト1,000円」を配っていますが、公式ページにQUOカードPayとの明記がなく確認できなかったため、この表には入れていません。

出典:優待内容は各社の優待情報(大和IR「株主優待ガイド」・松井証券)。株価・会社予想1株配当は株探の各銘柄ページ(2026年10月1日終値時点)。利回りは筆者が計算しています。

買う時期の話:権利付最終日と、20社の権利確定月

権利確定日ではなく「権利付最終日」に持っている必要がある

優待をもらうには、権利確定日(基準日)の2営業日前までに買って、その日の終わりに株主名簿に載っている必要があります。この日を権利付最終日といいます。基準日当日に買っても間に合いません。逆に権利付最終日の翌日(権利落ち日)に売っても優待はもらえます。

20社の権利確定月カレンダー

「いつ買えばいいか」を考えるには、各社の基準日を月ごとに並べてみるのが早道です。上位20社のQUOカードの権利確定月をまとめました(各社IRページで確認)。

権利確定月 該当する銘柄(本文の順位) 社数
1月末 エイチームHD(3位) 1
2月末 識学(6位)/コレックHD(14位)/ディップ(15位) 3
3月末 大豊建設(1位)/川西倉庫(Pay)(2位)/ADRバイオメディカルHD(9位)/アルゴグラフィックス(11位)/バーチャレクスHD(12位)/パイオラックス(13位) 6
6月末 デュアルタップ(Pay)(4位)/アーバネットコーポレーション(8位)/テー・オー・ダブリュー(19位) 3
7月末 エイチームHD(3位) 1
8月末 識学(6位)/コレックHD(14位)/ディップ(15位)/AVANTIA(16位)/ホームポジション(18位) 5
9月末 大豊建設(1位)/川西倉庫(Pay)(2位)/トランヴィア(5位)/ADRバイオメディカルHD(9位)/JALCO HD(10位)/バーチャレクスHD(12位)/ピー・ビーシステムズ(20位) 7
12月末 ユニソルHD(7位)/アーバネットコーポレーション(8位)/ジャパンインベストメントアドバイザー(17位) 3

このカレンダーから分かること
・9月末が7社で最多。次が3月末の6社、8月末の5社で、2月末・6月末・12月末が各3社。日本株全体では3月末に集中しがちですが、このカテゴリは意外と散らばっています
・年1回しか基準日がないのは11社(デュアルタップ・トランヴィア・ユニソルHD・アルゴグラフィックス・パイオラックス・JALCO HD・ジャパンインベストメントアドバイザー・AVANTIA・ホームポジション・テー・オー・ダブリュー・ピー・ビーシステムズ)。1回逃すと1年待ちになります
・年2回あるのは9社(大豊建設・川西倉庫・エイチームHD・識学・ADRバイオメディカルHD・バーチャレクスHD・コレックHD・ディップ・アーバネットコーポレーション)。半年後にもう一度チャンスがあります
・4月・5月・10月・11月に基準日がある銘柄は、上位20社にはありません。この4か月は資金を休ませる時期になります

今回の対象から外した銘柄と、その理由

外した理由 該当する銘柄の例
カタログや選択肢の一つとしてQUOカードがある 都築電気(8157・カタログギフトから商品・QUOカード・寄付を選ぶ)/東京インキ(4635・「優待品」としてQUOカードか寄付を選択)/トーメンデバイス(2737・オリーブオイル詰合せ/QUOカード・デジタルギフト/寄付から1点)。QUOカード優待として並べると性格が変わるため、ランキングには入れませんでした
記念優待を除くと圏外になる プレステージ・インターナショナル(4290)。通常のQUOカードは100株で年500円分
QUOカード以外の優待が主役 進学会ホールディングス(9760・100株は優待割引券のみ)/ウェルネオシュガー(2117・自社グループ製品)/共同印刷(7914・オリジナルカレンダーが主)
総合利回りが上位20社に届かなかった 21位以下の銘柄。上の表に、QUOカードの21〜30位を載せました。QUOカードPayの20位圏外の銘柄は、別の表にまとめています。

よくある質問

Q. 総合利回りが一番高い大豊建設を買えばいいのですか?

A. 8.33%という数字は3年以上持ち続けた場合のものです。買ってすぐの1年間は年1,000円分(総合5.88%)で、13位相当になります。また継続保有の判定は「同一の株主番号で連続して記録された期間」なので、貸株サービスを使ったり証券会社を変えたりすると、カウントが切れる可能性があります。3年という期間を本当に持ち切れるかを先に考えてください。

Q. 100株買えば必ずQUOカードがもらえますか?

A. いいえ。上位20社のうち8社は100株では1円分ももらえません。エイチームHD・アーバネットコーポレーションが500株、識学・ジャパンインベストメントアドバイザー・バーチャレクスHDが200株、ホームポジション・テー・オー・ダブリューが1,000株、JALCO HDが5,000株です。また「優待の対象は100株から」でも「QUOカードは200株から」という会社もあるので、QUOカード(Pay)の行を直接確認するのが確実です。

Q. QUOカードに有効期限はありますか?

A. 発行元の公式FAQは「有効期限は、特定のカードを除きございません」、利用案内は「現在発行されているQUOカードに有効期限はございません」と記載しています。期限があるカードは裏面に記載されます。ただしQUOカードPayには発行日から最長3年の有効期限があります(利用約款に明記)。両者は別のサービスなので混同しないでください。

Q. QUOカードPayの銘柄を、QUOカードの銘柄と同じランキングで比べていいのですか?

A. 額面をそのまま金額として計算する、という点では同じ物差しで比べられます。ただし別のサービスなので、使えるお店が違い、QUOカードPayには発行日から3年の有効期限があります。受け取りや使い方もスマートフォンが前提です。順位は利回りの数字だけで決めているため、期限や使い勝手の違いは数字に入っていません。表の「Pay」の表示で区別して、自分が使うお店で使えるかを確認してから選んでください。

Q. おつりは出ますか。残った金額はどうなりますか?

A. 公式FAQに「おつりを現金で受け取ることはできません」とあり、現金化はできません。ただし「残額(残金)につきましては、次回ご利用が可能です」「残高が0になるまで何度でもご利用可能」とも書かれているので、端数を捨てることにはなりません。残高が不足している場合は現金を足して払えます。この点は、おつりが出ずに端数が消えてしまう自社買物券より有利です。

Q. ファミリーマートで使えなくなったと聞きました。本当ですか?

A. 本当です。公式FAQに「2025年12月22日(月)23時59分をもちまして、ファミリーマートにおけるQUOカードの利用を終了しました」と明記されています。コンビニで使うなら、いまはセブン‐イレブン(一部店舗を除く)とローソンが中心です。ローソンストア100は対象外です。

Q. 長く持つと増える銘柄はどれですか?

A. 上位20社のうち9社です。大豊建設(1年以上で増額・3年以上で年1,000円→3,000円)、川西倉庫(Pay・年2回の合計で1,000円→3,000円→4,000円、5年以上で上限)、デュアルタップ(Pay・1年以上で年4,000円→5,000円)、ユニソルHD(3年以上で500円→1,000円)、アルゴグラフィックス(1年以上が必須)、パイオラックス(1年以上が必須で3年以上で増額)、AVANTIA(1年以上が必須)、ジャパンインベストメントアドバイザー(1年以上が必須で3年以上で増額)、テー・オー・ダブリュー(1年以上が必須で3年以上で増額)。この記事の順位は、最低株数のまま到達できる上限で計算しています。

Q. 優待の金額が情報源によって違うのはなぜですか?

A. 主に3つの理由があります。①周年記念・上場記念など一度だけの上乗せが年間額面に含まれている(プレステージ・インターナショナルの創業40周年3,000円分、ベルパークの2022年度の記念2,000円分など)。②QUOカードがもらえる株数と、優待そのものの発生株数が違う(進学会ホールディングスは100株では優待割引券のみ)。③年2回の会社で「1回あたり」の金額を年間と読んでいる。どれも公式の開示PDFまたは優待ページの表を直接読めば判別できます。

Q. QUOカードをなくしたら再発行してもらえますか?

A. できません。公式FAQに「カードの再発行には、カードの現物が必要です。カード現物がお手元にない場合は再発行できません」とあります。利用約款でも「カードが盗まれ、またはカードを紛失したとき」は再交付の対象外とされています。ただし現物が手元にあって磁気不良や破損で使えない場合は再発行の手続きが可能で、到着まで約2週間とされています。

Q. 20社すべてに配当はありますか?

A. 18社にあります。無配は識学(7049)とADRバイオメディカルHD(3750)の2社で、この2社は総合利回りがそのままQUOカードの利回りです(6.54%と6.27%)。逆に言えば、残る18社の総合利回りは配当が主役で、優待利回りが配当利回りを上回るのは7社だけです。

まとめ

2026年10月1日の終値で、株主優待でQUOカード・QUOカードPayがもらえる銘柄の上位20社を、年間のQUOカード(Pay)額面+年間配当÷最低投資金額で並べ直した結果です(QUOカードは2026年9月11日時点の140社のうち上位30位を、QUOカードPayは優待情報サイトで確認できた9社を再計算しました。QUOカードの31位以下は今回の更新では再計算していません)。

目的別に選ぶなら
・とにかく数字が高いもの:大豊建設(8万円台・3年以上で8.33%)。ただし3年持つ前提。QUOカードPayでは川西倉庫(7.25%)ですが、こちらは5年以上持つ前提です
・少額から始めたい:コレックHD(4.8万円)、ピー・ビーシステムズ(4.8万円)、ADRバイオメディカルHD(8.0万円)、大豊建設(8.2万円)、AVANTIA(8.2万円)、デュアルタップ(Pay・8.9万円)
・優待の絶対額が大きい:エイチームHD・ホームポジション(年20,000円分)、JALCO HD(年15,000円分)、識学・バーチャレクスHD(年10,000円分)
・買ってすぐ満額ほしい:エイチームHD、アーバネットコーポレーション、識学、コレックHD、ディップ、バーチャレクスHD、ピー・ビーシステムズ(いずれも継続保有条件なし)
・配当を気にせず優待だけで選ぶ:識学(優待利回り6.54%)、ADRバイオメディカルHD(6.27%)、デュアルタップ(Pay・5.62%)、バーチャレクスHD(4.70%)、エイチームHD(4.20%)

順位は長期保有の優遇を使い切った場合の数字です。20社中9社が保有期間で額面を変え、5社は買ってすぐだと優待が0円になります。買ってすぐの利回りは、表の「通常」列に併記しました。

このカテゴリの特徴は「使い切れるか」を心配しなくていいことです。QUOカードは有効期限が原則なく、残高は次回に繰り越せて、全国約6万店で使えます。QUOカードPayは3年の有効期限があり、使えるお店も違うので、表で「Pay」と付いた銘柄は使い方を確認してから選んでください。そのかわり額面が小さいので、総合利回りの大半は配当が作っています。QUOカード系の優待は「高配当株を選ぶときの上乗せ」として見るのが実態に近いと思います。

数字で候補を絞ったら、次は「QUOカード(Pay)がもらえる株数」を確認し(100株では0円の会社が8社あります)、記念優待が混ざっていないかを公式の表で確かめ、最後に権利確定月のカレンダーでいつ買えばいいかを決める——この4ステップが、この記事のいちばん使いやすい読み方だと思います。

出典

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