2026年8月27日 公開
年会費99,000円のOlive Infiniteを、クレジット審査に落ちたまま、デビットモードで3か月使いました。
この記事は制度の解説ではありません。実際に持って、使って、いま100万円利用の特典を取りにいっている最中の記録です。何にいくら使ったか、どの特典を何回使ったか、そしてどの特典が使えなかったか。数字と理由をそのまま書きます。
デビットモードで使える特典・使えない特典の全体像はOlive Infiniteでクレジットカード審査に落ちた時に使える特典にまとめてあります。この記事はその続きです。
結論:使える特典は全部使った。それでも2年目は払わない
先に結論から書きます。3か月使った時点での判断はこうです。
- 1年目は元が取れる見込み。新規入会特典の10万ポイントが年会費99,000円をほぼ相殺する
- ただしその10万ポイントは「入会後3か月以内に100万円利用」が条件で、いまその真っ最中。現在約40万円、期限は9月末
- デビットモードだと100万円を積むのが難しい。証券会社と公共料金が使えず、Amazonギフト券も上限30万円で頭打ちになった
- 3か月で使えた特典はSHARE LOUNGE、D’sラウンジトーキョー、ミュージアムパスの3つだけ
- 使わなかった特典は、興味がないからではなく生活圏や前提条件に合わなかったから
- 2年目に99,000円を払う予定はない
「特典を使いこなせていないから元が取れない」のではありません。使える特典は全部使ったうえで、それでも足りないという話です。ここが本題です。
前提:なぜデビットモードで持っているのか
Olive Infiniteにはクレジットモードとデビットモードがあります。筆者はクレジットの審査に通らなかったため、デビットモードで使っています。
年会費99,000円は、審査に落ちても発生します。ここが最初の分かれ道です。カードは手元にあり、特典も一部は使えますが、支払い手段としては銀行残高からの即時引き落としになります。
デビットモードで最初にぶつかる壁
証券会社への入金と、水道光熱費などの継続支払いに使えません。つまりOlive Infinite 1枚で家計を完結させることができないということです。この制約が、次に書く100万円利用の難易度を大きく上げます。
100万円修行の実況:3か月で40万円、残り60万円
新規入会特典は「入会後3か月以内に100万円(税込)以上の利用で10万ポイント」です。年会費99,000円に対して10万ポイントなので、これを取れるかどうかで1年目の損得がほぼ決まります。
| 項目 | 現状 |
|---|---|
| 目標 | 100万円(税込) |
| 現在の利用額 | 約40万円 |
| 残り | 約60万円 |
| 期限 | 9月末 |
| 主な消化手段 | Amazonギフト券(上限30万円に到達済み) |
| 使えない支払い | 証券会社への入金、水道光熱費などの継続支払い |
普段の買い物は、特殊な店を除いてすべてOlive Infiniteに寄せています。スーパー、飲食店、家電量販店。それでも3か月で40万円です。
Amazonギフト券の上限30万円という壁
足りない分はAmazonギフト券のチャージで積んでいました。Amazonギフト券は集計対象になることを明細で確認済みです。
ところがAmazonギフト券には上限30万円があります。ここに到達した時点で、この手段は使えなくなりました。残り60万円をどう積むかは、この記事を書いている時点でまだ決まっていません。
金券類は集計対象外になることがある
カード会社によっては、金券・ギフト券・電子マネーチャージを利用金額の集計対象から外しています。Olive Infiniteの場合は明細に反映されることを確認できましたが、同じ手を他社カードの修行でそのまま使うと空振りする可能性があります。必ず自分のカードの規定を確認してください。
いちばん困っているのは「進捗が月1回しか見えない」こと
これは実際にやってみるまで気づきませんでした。
利用金額の進捗は、月1回・15日締めで届くメールでしか確認できません。つまり月の後半は、自分がいくら積めているのかが分からないまま使い続けることになります。
3か月という短期の条件に対して、進捗の確認が月1回というのは相性が悪い設計です。「あと少しだった」で終わるリスクを、自分でコントロールしにくくなります。
もし今からやり直すなら
初月から、自分で利用額を記録します。カード会社のメールを待つのではなく、支出をつけながら残額を把握しておく。100万円を3か月で積むというのは、月33万円のペースです。月の前半でどこまで積んだかを自分で分かっていないと、後半の判断ができません。
3か月で実際に使った特典は3つだけ
使った回数をそのまま書きます。
| 特典 | 3か月の利用回数 | 補足 |
|---|---|---|
| SHARE LOUNGE | 4回 | 8月に初めてチケットを受け取り、その月のうちに4枚とも使用 |
| 大丸東京店 D’sラウンジトーキョー | 1回 | — |
| ミュージアムパス | 2回 | 国立美術館・国立博物館の対象展示が無料 |
SHARE LOUNGEは「翌月1日から」しか使えない
これは申し込む前に知っておく価値がある条件です。
SHARE LOUNGEは毎月4枚の1時間利用チケットが進呈されますが、初回チケットは毎月15日までの申し込みで、翌月1日にSHARE LOUNGEアプリへ配信されます。カードを作った月からすぐ使えるわけではありません。
筆者の場合、実際に受け取れたのは8月でした。年会費を払い始めてから、この特典が使えるようになるまでにラグがあります。そして受け取った8月は、4枚すべて使いました。
SHARE LOUNGEの細かい条件
- 事前の申し込みが必要(自動では付与されない)
- 毎月15日までの申し込みで翌月1日に配信
- 家族会員は対象外
- 提携店とSHARE LOUNGE WORKS水道橋は対象外
逆に言えば、月4回ラウンジに行く習慣がある人なら、この特典だけでかなりの頻度で使えます。筆者は受け取った月に使い切れました。生活圏にSHARE LOUNGEがあるかどうかが、このカードの価値を大きく左右します。
使わなかった特典と、その理由
ここがこの記事の本題です。公式サイトにも他社の記事にも「こんな特典が付いています」とは書いてありますが、なぜ使えなかったのかは書かれていません。
| 特典 | 使わなかった理由 |
|---|---|
| プライオリティ・パス | 飛行機に乗っていない。空港に行く機会そのものがない |
| コンシェルジュ | 富裕層向けのサービスに感じられ、興味がわかなかった |
| ファインダイニング by 招待日和 | 同上。加えて2名以上の利用で1名分無料という条件がある |
| ゴルフ関連の優待 | 同上 |
| 会員限定の特別なイベント | 同上 |
| IHGホテルズ ゴールドエリート | そもそもIHGの会員ではない。ステータスをもらっても使う場面がない |
| 4DX・ScreenX、貸切上映会 | 最寄りの映画館が対象外。特典のためだけに遠くまで行くものでもない |
並べてみると、共通点が見えます。
使えなかった理由は、大きく3つに分かれます
- 前提となる生活習慣がない(飛行機に乗る、ゴルフをする、高級店で食事をする)
- 別のサービスへの加入が前提(IHG会員でなければゴールドエリートは意味がない)
- 生活圏に対象施設がない(最寄りの映画館が対象外)
いずれも「使いこなす努力が足りない」という話ではありません。前提条件が合っていないだけです。
3か月使って分かった、このカードの設計思想
特典を一つずつ見ていくと、想定されている利用者像がはっきりしてきます。
プライオリティ・パス、コンシェルジュ、ファインダイニング、ゴルフ、ホテルの上級ステータス。これらは出張や旅行が多く、外食に予算をかけ、接待や会食の機会がある人のための特典です。
一方で筆者が使えた3つ——SHARE LOUNGE、D’sラウンジトーキョー、ミュージアムパス——は、いずれも都市部で日常的に使える施設です。旅行も接待もしない人が使えるのは、この層の特典に限られます。
つまりこのカードは、年会費99,000円を「移動と会食」で回収する人向けに設計されています。そこに当てはまらない人が持つと、特典の大半が眠ります。
年会費無料の条件は、一般向けの水準ではない
Olive Infiniteには年会費が無料になる条件があります。ただしその中身は、円普通預金とSBI証券の残高を合わせて数千万円規模というものです。詳しい条件は前の記事に数字付きでまとめています。
デビットモードでは証券会社への入金ができないため、審査に落ちた状態からこの条件を組み立てるのは現実的ではありません。「無料条件があるから持ち続けよう」という選択肢は、筆者の場合は最初から外れています。
結局、誰なら元が取れるのか
| タイプ | 条件 |
|---|---|
| 元が取れる人 | 飛行機に乗る機会が年に何度もある/会食や接待で高級店を使う/生活圏にSHARE LOUNGEがあり月4回通える/IHG系のホテルを使っている/クレジットモードで作れて、年間の利用額が大きい |
| 元が取りにくい人 | 飛行機に乗らない/外食は日常の範囲/最寄りに対象施設がない/デビットモードでしか使えない/年間の利用額が100万円前後で止まる |
筆者は後者でした。それでも1年目は、新規入会特典の10万ポイントで帳尻が合う見込みです。問題は2年目です。10万ポイントは初回だけなので、2年目は99,000円に対して、実際に使える特典だけで勝負することになります。
2年目はどうするか
継続しません。
3か月使って、使える特典は全部使いました。SHARE LOUNGEは受け取った月に4枚とも消化しています。そのうえで、99,000円を払い続ける理由が見つかりませんでした。
もし今後、出張が増えたり、生活圏にSHARE LOUNGEが増えたりすれば判断は変わります。カードの良し悪しではなく、自分の生活とカードの設計が噛み合っているかどうかの問題です。
Oliveのランクを下げて使い続ける選択肢もあります。グレードごとの違いは三井住友銀行 Olive全グレード比較にまとめています。年会費を抑えたいなら三井住友カード ゴールド(NL)のように、年間100万円の利用で年会費が永年無料になるタイプのほうが、筆者の使い方には合っています。
これから申し込む人へ
3か月使って、先に知っておきたかったこと
- 新規入会特典は3か月以内に100万円。月33万円のペースで積む必要がある
- デビットモードだと証券会社と公共料金が使えないので、100万円の難易度が上がる
- Amazonギフト券は上限30万円。それ以上は別の手段が要る
- 利用額の進捗は月1回・15日締めのメールでしか分からない。自分で記録したほうがいい
- SHARE LOUNGEは申し込みが必要で、翌月1日から。作った月には使えない
- ファインダイニングは2名以上で1名分無料。1人では使えない
- IHGゴールドエリートはIHG会員であることが前提
- 映画館の特典は対象店舗が限られる。最寄りが対象か先に確認する
よくある質問(FAQ)
クレジット審査に落ちても年会費はかかりますか?
かかります。審査に落ちてデビットモードで使う場合でも、年会費99,000円は発生します。カード自体は手元にあり、特典も一部は使えますが、支払い手段は銀行残高からの即時引き落としになります。
デビットモードでも新規入会特典の10万ポイントはもらえますか?
利用額の条件を満たせば対象です。ただし証券会社への入金や水道光熱費などの継続支払いにデビットモードは使えないため、100万円を積む難易度は上がります。筆者は3か月目の時点で約40万円でした。
Amazonギフト券の購入は利用金額に含まれますか?
筆者の場合は明細に反映されることを確認できました。ただしAmazonギフト券には上限30万円があるため、これだけで100万円を積むことはできません。なお、金券・ギフト券を集計対象外とするカード会社もあるので、他社カードで同じ手を使う場合は必ず規定を確認してください。
利用金額の進捗はどこで確認できますか?
月1回、15日締めで届くメールで確認します。リアルタイムでは分からないため、月の後半は進捗が見えないまま使うことになります。3か月という短期条件に対しては確認頻度が少ないので、自分でも記録することをおすすめします。
SHARE LOUNGEはカードを作ってすぐ使えますか?
すぐには使えません。事前の申し込みが必要で、毎月15日までの申し込みで翌月1日にSHARE LOUNGEアプリへチケットが配信されます。毎月4枚の1時間利用チケットで、家族会員は対象外です。提携店とSHARE LOUNGE WORKS水道橋も対象外となっています。
年会費99,000円は誰なら元が取れますか?
飛行機に乗る機会が多い人、会食や接待で高級店を使う人、生活圏にSHARE LOUNGEがあって月4回通える人、IHG系ホテルを利用する人です。逆に、旅行も接待もせず、対象施設が生活圏にない場合は、特典の大半が使われないまま残ります。
まとめ
Olive Infiniteを3か月使った記録でした。
1年目は新規入会特典の10万ポイントで年会費と釣り合う見込みですが、その条件である100万円利用は、デビットモードだと簡単ではありません。証券会社と公共料金が使えず、Amazonギフト券も30万円で頭打ちになります。
特典については、使える特典は全部使ったうえで、それでも2年目は払わないという判断になりました。使えなかった特典は、興味がなかったからではなく、飛行機に乗らない・IHG会員ではない・最寄りの映画館が対象外といった、前提条件の問題です。
年会費の高いカードを検討するときは、特典の数を数えるより、その特典が自分の生活圏と習慣に乗っているかを1つずつ確認するほうが確実だと思います。
100万円利用の結果が出たら、この記事に追記します。
参照した一次情報
- 三井住友銀行・三井住友カード「Oliveの最上位ランク『Olive Infinite』2026年5月26日より提供開始」(ニュースリリース)
- 三井住友カード「Visa Infinite」特典ページ
本記事の内容は2026年8月時点の情報と筆者の利用実績にもとづきます。特典の内容や条件は変更される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。



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