情報更新日:2026年10月27日
11月14日は「埼玉県民の日」です。2026年は土曜日にあたり、県内の鉄道5社が、その日に乗り降り自由になるフリー乗車券を発売します。大人480円の東武から、1,200円の秩父鉄道まで、値段も乗れる範囲も会社ごとに違います。
この記事では、埼玉県の公式ページ「県民の日記念フリー乗車券」(2026年10月27日掲載)と各社の公式発表をもとに、5社のきっぷを1社ずつ並べました。さらに、各社の公式の運賃表で普通運賃を調べ、どの区間を往復すれば元が取れるかを計算しています(確認日:2026年10月27日)。
結論:片道でフリー乗車券の半額以上かかる区間を往復すれば元が取れる
- 2026年は東武(大人480円)、ニューシャトル(500円)、埼玉高速鉄道(580円)、西武(1,000円)、秩父鉄道(1,200円)の5社が発売
- 元が取れる目安は「片道の運賃がきっぷ代の半分以上の区間を往復」。東武なら片道240円、西武なら片道500円以上
- 例:東武の川越〜寄居は往復1,220円で、480円のきっぷより740円安い。秩父鉄道の熊谷〜長瀞は往復1,600円で400円安い
- 西武は所沢〜池袋の往復(820円)だけでは元が取れない。所沢〜西武秩父の往復(1,260円)なら260円安い。西武は小児用がなく、小児IC運賃は1乗車50円
- 秩父鉄道はアプリ「EMot」のデジタルチケットだけで、駅では買えない。埼玉高速鉄道は11月14日当日しか買えない
2026年の埼玉県民の日フリー乗車券5社一覧
埼玉県の公式ページに載っている5社です。値段の安い順に並べました。
| 会社 | きっぷ代 | 使える日 | 発売期間 | 乗れる範囲 | きっぷの形 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東武鉄道 | 大人480円 小児240円 | 11月14日(土)だけ | 11月8日〜11月14日 | 埼玉県内の東武線(本線・東上線の一部) | 磁気券 |
| ニューシャトル (埼玉新都市交通) | 大人500円 こども200円 | 11月14日(土)・15日(日)のどちらか1日 | 11月7日〜11月15日 | 全線(大宮〜内宿) | 紙券 |
| 埼玉高速鉄道 | 大人580円 子供290円 | 11月14日(土)だけ | 11月14日だけ | 全線(赤羽岩淵〜浦和美園) | 磁気券 |
| 西武鉄道 | 大人1,000円 小児の設定なし | 買った日だけ | 11月12日〜11月15日(前売りなし) | 西武線全線(多摩川線を除く) | 磁気券 |
| 秩父鉄道 | 大人1,200円 子供500円 | 11月14日(土)だけ | 11月6日9時〜11月14日 | 全線(羽生〜三峰口) | デジタルチケット(アプリ「EMot」) |
埼玉県「県民の日記念フリー乗車券」(2026年10月27日掲載)、西武鉄道(2026年10月27日)・埼玉新都市交通(2026年10月15日)の公式発表によります。東武鉄道・秩父鉄道・埼玉高速鉄道は、確認日時点で各社サイトに2026年分の案内が見当たらなかったため、県のページの内容です。
どのくらい乗れば元が取れる?回収ラインと区間例
どのきっぷも1日乗り放題なので、その日に乗る普通運賃の合計がきっぷ代を上回れば元が取れます。往復だけなら「片道の運賃がきっぷ代の半分以上」が目安です。
| 会社 | きっぷ代(大人) | 往復で元が取れる片道運賃 | 小児の目安 |
|---|---|---|---|
| 東武鉄道 | 480円 | 240円以上 | 片道120円以上(小児240円) |
| ニューシャトル | 500円 | 250円以上 | 片道100円以上(こども200円) |
| 埼玉高速鉄道 | 580円 | 290円以上 | 片道145円以上(子供290円) |
| 西武鉄道 | 1,000円 | 500円以上 | 小児用はなし |
| 秩父鉄道 | 1,200円 | 600円以上 | 片道250円以上(子供500円) |
各社の公式の運賃表・運賃検索で調べた区間例です。「差」は、往復の普通運賃(きっぷ)からフリー乗車券代を引いた額で、プラスならフリー乗車券の方が安くなります。
| 会社 | 区間 | 片道(きっぷ) | 往復 | 差(大人) | 差(小児) |
|---|---|---|---|---|---|
| 東武鉄道 | 大宮〜春日部 | 330円 (IC 324円) | 660円 | +180円 | ― |
| 東武鉄道 | 川越〜寄居 | 610円 (IC 607円) | 1,220円 | +740円 | ― |
| ニューシャトル | 大宮〜丸山 | 330円 (IC 325円) | 660円 | +160円 | +140円 |
| ニューシャトル | 大宮〜鉄道博物館 | 190円 (IC 189円) | 380円 | −120円 | ±0円 |
| 埼玉高速鉄道 | 浦和美園〜赤羽岩淵 | 480円 | 960円 | +380円 | +190円 |
| 埼玉高速鉄道 | 浦和美園〜鳩ヶ谷 | 350円 | 700円 | +120円 | +70円 |
| 西武鉄道 | 所沢〜西武秩父 | 630円 (IC 627円) | 1,260円 | +260円 | ― |
| 西武鉄道 | 所沢〜池袋 | 410円 (IC 402円) | 820円 | −180円 | ― |
| 秩父鉄道 | 熊谷〜長瀞 | 800円 | 1,600円 | +400円 | +300円 |
| 秩父鉄道 | 羽生〜三峰口 | 1,200円 | 2,400円 | +1,200円 | +700円 |
運賃は各社の公式の運賃表・運賃検索(確認日:2026年10月27日)。東武は公式サイトの乗換・運賃検索(NAVITIME)、西武は公式の運賃案内、秩父鉄道は「旅客運賃表及びキロ程表」(2024年10月1日改定、こどもは半額・10円未満切り上げ)、埼玉高速鉄道・ニューシャトルは公式の運賃表によります。差は数値をもとに筆者が計算しました。
東武鉄道:大人480円、往復で片道240円以上
5社でいちばん安く、大宮〜春日部(アーバンパークライン)の往復660円でも180円安くなります。東上線の川越〜寄居は片道610円なので、片道だけできっぷ代を上回ります。乗れるのは埼玉県内の区間(本線:谷塚〜羽生、東武動物公園〜柳生、大宮〜南桜井/東上線:和光市〜寄居、坂戸〜越生)で、この区間の外に出る分は別に運賃がかかります。
ニューシャトル:大人500円、11月14日・15日のどちらか1日
11月7日から前売りがあり、使う日を11月14日・15日から選べます。大宮〜鉄道博物館の往復(380円)では元が取れませんが、大宮〜丸山の往復(660円)なら160円安くなります。11月15日(日)には「丸山車両基地まつり」が開かれます。こどもは200円で、大宮〜鉄道博物館の往復(こども200円)と同じ額です。
埼玉高速鉄道:大人580円、買えるのは当日だけ
浦和美園〜赤羽岩淵の全線往復(960円)なら380円安くなります。浦和美園〜鳩ヶ谷の往復(700円)でも120円安くなります。発売は11月14日当日だけで、赤羽岩淵駅では売っていません。赤羽岩淵から乗る場合は、降りる駅の窓口でこのきっぷに変更します。
西武鉄道:大人1,000円、秩父まで行くなら元が取れる
所沢〜池袋の往復(820円)だけでは180円足りませんが、所沢〜西武秩父の往復(1,260円)なら260円安くなります。乗れるのは多摩川線を除く西武線全線で、東京都内の区間も含まれます。ただし買えるのは埼玉県内の駅だけです(武蔵横手・東吾野・西吾野・正丸・芦ヶ久保の5駅は、駅の「乗降車駅証明書」を持って他の駅で申し出ると購入できます)。
小児用はありません。西武線の小児IC運賃は1乗車50円なので、こどもは交通系ICカードで乗る方が安く済みます。
きっぷを見せると、西武秩父駅前温泉「祭の湯」(売店で2,000円以上の買い物で入浴剤、温泉内レストランで生ビールかソフトドリンク1杯が半額)、エミテラス所沢・グランエミオ所沢(当日限定の割引クーポン)、三井アウトレットパーク入間(500円分のお買物券を各日先着100名、5,000円以上の買い物ごとに利用可)の特典があります。
秩父鉄道:大人1,200円、長瀞・秩父方面なら元が取れる
熊谷〜長瀞の往復(1,600円)で400円、羽生〜三峰口の全線往復(2,400円)なら1,200円安くなります。こども(500円)は、熊谷〜長瀞の往復(こども800円)で300円安くなります。発売は小田急電鉄のアプリ「EMot」でのデジタルチケットだけで、支払いはクレジットカードやPayPayなど。現金では買えず、駅の窓口でも売っていません。
買う前に知っておきたい注意点
- 会社をまたいでは使えない:5社のきっぷはそれぞれ自社線だけで有効です。たとえば大宮から東武とニューシャトルを両方使うなら、2社分のきっぷが必要です
- 使える日・買える期間が会社ごとに違う:西武は11月12日〜15日の4日間のどの日でも使えますが、買った日だけ有効で前売りはありません。東武・埼玉高速鉄道・秩父鉄道は11月14日だけ有効です
- 短い区間の往復だけなら普通運賃の方が安い:所沢〜池袋(西武)や大宮〜鉄道博物館(ニューシャトル)の往復だけなら、きっぷを買わない方が安く済みます
- ICカードの運賃はきっぷより数円安い:差の計算はきっぷの運賃です。ICカードで乗ると数円ずつ安くなるため、ぎりぎりの区間では差が小さくなります
- 払いもどしには手数料がかかる:西武は手数料220円で、未使用・有効期間内に限ります。ほかの会社の払いもどし条件は、各社で確認が必要です
- 東武・秩父鉄道・埼玉高速鉄道は各社の公式発表を確認:この3社は確認日時点で各社サイトに2026年分の案内が見当たりませんでした。発売前に各社の最新の案内を確認してください
まとめ
- 2026年の埼玉県民の日(11月14日・土)は、東武・ニューシャトル・埼玉高速鉄道・西武・秩父鉄道の5社がフリー乗車券を発売
- 元が取れる目安は「片道の運賃がきっぷ代の半分以上の区間を往復」。東武の川越〜寄居や秩父鉄道の長瀞・秩父方面なら大きく得になる
- 西武は秩父まで行くなら得、池袋との往復だけなら普通運賃の方が安い。ニューシャトルは14日・15日から選べる
- 秩父鉄道はアプリだけ、埼玉高速鉄道は当日だけの発売。行き先と買い方を先に決めてから選ぶ
よくある質問(FAQ)
Q. 埼玉県民の日のフリー乗車券はどの会社が出していますか?
A. 2026年は、埼玉県の公式ページに東武鉄道(大人480円)、埼玉新都市交通のニューシャトル(500円)、埼玉高速鉄道(580円)、西武鉄道(1,000円)、秩父鉄道(1,200円)の5社が載っています。
Q. いつ使えますか?
A. 東武・埼玉高速鉄道・秩父鉄道は11月14日(土)だけ、ニューシャトルは11月14日・15日のどちらか1日、西武は11月12日〜15日の発売期間中に買った日だけ使えます。
Q. どのくらい乗れば元が取れますか?
A. 往復で使うなら、片道の普通運賃がきっぷ代の半分以上の区間が目安です。東武なら片道240円、西武なら片道500円、秩父鉄道なら片道600円以上の区間を往復すれば元が取れます。
Q. 子ども用はありますか?
A. 東武(240円)、ニューシャトル(200円)、埼玉高速鉄道(290円)、秩父鉄道(500円)は子ども用があります。西武は小児用の取り扱いがなく、小児IC運賃は1乗車50円です。
Q. 秩父鉄道のきっぷは駅で買えますか?
A. 買えません。小田急電鉄のアプリ「EMot」でのデジタルチケットだけの発売で、支払いはクレジットカードやPayPayなどです。現金では買えません。
Q. 1枚で複数の会社に乗れますか?
A. 乗れません。それぞれのきっぷは発売した会社の路線だけで使えます。複数の会社に乗る場合は、会社ごとにきっぷを買うか普通運賃を払います。
出典
- 県民の日記念フリー乗車券(埼玉県、2026年10月27日掲載)
- 「埼玉県民の日 記念 西武線1日フリーきっぷ」を発売します(西武鉄道、2026年10月27日)
- 埼玉県民の日記念ニューシャトル1日フリー乗車券の発売について(埼玉新都市交通、2026年10月15日)
- 「埼玉県民の日フリー乗車券」を発売します(東武鉄道、2025年10月28日・前年の案内)
- 乗換・運賃検索(東武鉄道)
- 運賃案内(西武鉄道)
- 全線時刻表・運賃表等ダウンロード(秩父鉄道)
- 乗車券・PASMO(埼玉高速鉄道)
- 運賃表(埼玉新都市交通)
確認日:2026年10月27日。区間ごとの差は、上記の運賃をもとに筆者が計算しました。発売条件は変わることがあるため、購入前に各社の最新の案内を確認してください。



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