情報更新日:2026年10月11日
満65歳から入れる「大人の休日倶楽部ジパング」は、JR東日本線・JR北海道線のきっぷが、片道101キロ以上で何回でも30%割引になります。さらに、全国のJR線も20回まで割引になります。年会費は4,364円です。
では、年にどのくらい乗れば元が取れるのでしょうか。公式の料金例で、年会費とのバランスを計算しました。50歳から入れるミドルや、年会費が安い「JR東日本ジパング倶楽部」とも比べます。
結論:割引前のきっぷ代で年間約1.5万円分が回収ライン
- ジパングの年会費は4,364円。30%割引なので、単純計算では4,364円÷30%=約14,547円分のきっぷを買えば元が取れます。
- 公式の例(東京⇔仙台、通常23,260円)は、ジパングの割引で7,000円安くなります。年1回で年会費を上回ります。
- 会員限定の「大人の休日倶楽部パス」を使うと、東京⇔盛岡の例は30,900円が20,000円になります。年会費を足しても黒字です。
- 全国のJR線は20回まで割引になります。新しく入会した年は、1~3回目が20%、4~20回目が30%です。
ジパングの割引のしくみ
ジパングの割引は、JR東日本線・JR北海道線と、全国のJR線の2本立てです。
| 項目 | JR東日本線・JR北海道線 | 全国のJR線 |
|---|---|---|
| 割引率 | 30% | 1~3回目は20%、4~20回目は30%(更新会員は初回から30%) |
| 回数 | 何回でも | 20回まで |
| 条件 | 片道101キロ以上 | 片道101キロ以上 |
| 必要なもの | 大人の休日倶楽部ジパングカードで購入 | ジパング倶楽部会員手帳(会員証一体型)のJR乗車券購入証を使って購入。旅行時にも手帳を携帯 |
| 買える場所 | えきねっと、主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、駅たびコンシェルジュ(JR北海道エリアはみどりの窓口) | みどりの窓口、話せる指定席券売機など一部の券売機、旅行センターなど |
割引になるきっぷ
普通乗車券、特急券(指定席・自由席)、急行券、グリーン券、指定席券が対象です。使えるのは会員本人のみです。
年に何回乗れば元が取れる?
JR東日本線・JR北海道線は30%割引です。年間のきっぷ代(割引前)ごとに、年会費との差を計算しました。単純計算の目安です。
| 年間のきっぷ代(割引前) | 30%割引の額 | 年会費4,364円を引いた差 |
|---|---|---|
| 10,000円 | 3,000円 | -1,364円 |
| 15,000円 | 4,500円 | +136円 |
| 20,000円 | 6,000円 | +1,636円 |
| 30,000円 | 9,000円 | +4,636円 |
東京⇔仙台なら、年1回で年会費を上回る
公式の例では、東京⇔仙台の通常23,260円が、ジパングなら7,000円安くなります。年会費4,364円は1回で回収できます。
| 年間の購入回数 | 割引額(1回7,000円) | 年会費 | 差し引き |
|---|---|---|---|
| 1回 | 7,000円 | 4,364円 | +2,636円 |
| 2回 | 14,000円 | 4,364円 | +9,636円 |
| 3回 | 21,000円 | 4,364円 | +16,636円 |
全国のJR線は20回まで割引
関西や九州など、JR東日本以外のJR線も割引になります。新しく入会した年は、1~3回目が20%です。20%のあいだの回収ラインは、年会費4,364円÷20%=約21,820円分です。4回目以降は30%になります。
パスを使う旅行なら、年会費を回収しやすい
会員限定の「大人の休日倶楽部パス」は、対象エリアが連続する5日間乗り放題になるきっぷです。東日本のみ、東日本と北海道、北海道のみの3つのタイプがあり、ジパング会員も買えます。この記事の例は東日本のパスです。
東日本のパスは、えきねっとで買うと普通車が20,000円です。公式の例は、東京⇔盛岡のきっぷ代30,900円が、パスなら20,000円になります。割引後の金額は単純計算で、実際の発売額とは端数が異なる場合があります。
| 東京⇔盛岡(通常30,900円) | きっぷ代 | 年会費込みの合計 |
|---|---|---|
| 会員にならない | 30,900円 | 30,900円 |
| ジパングの30%割引(単純計算) | 約21,600円 | 約26,000円 |
| ジパング会員+パス | 20,000円 | 24,364円 |
ジパング会員がパスを使うと、年会費込みでも通常より6,536円安くなります。パスは、割引できっぷを買うよりも安くなる旅行があります。
2026年度の東日本パスの残りは、第3回です。利用期間は2027年1月18日(月)~1月30日(土)、発売期間は2026年12月18日(金)~2027年1月25日(月)です。
ビューカードのポイントも貯まる
入会に必要な大人の休日倶楽部ジパングカードは、ビューカードです。きっぷの割引に加えて、次のポイントが貯まります。
- えきねっとの新幹線eチケットを買い、交通系ICカードなどに紐づけてチケットレス乗車すると、5%分のJRE POINTが貯まります(利用で2%、カード決済で3%)。割引を使った場合は、割引後の金額に対する5%です
- モバイルSuicaへのチャージは、1.5%還元です
- JR東日本沿線の駅ビルなどのJRE POINT加盟店では、カードを見せると100円(税抜)につきJRE POINTが1ポイント貯まります。対象の駅ビル・エキナカでのカード払いは、100円(税抜)につき3ポイント(通常1ポイント+期間限定2ポイント)に、請求金額の確定時に1,000円(税込)につき5ポイントが加わり、最大3.5%還元です
会員限定のきっぷ・ツアー・特典
北陸フリーきっぷ
首都圏からの北陸新幹線の往復(1往復のみ)と、北陸フリーエリア内の4日間乗り放題がセットになった、会員限定のきっぷです。ミドル会員もジパング会員も買えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 東京(都区内)発は25,000円、川口・戸田公園~大宮発は24,000円 |
| 公式の例 | 東京⇔金沢の通常29,200円が、25,000円になります |
| 有効期間 | 連続する4日間 |
| 利用期間 | 2027年4月3日(土)まで(2026年12月28日~2027年1月6日は利用できません) |
| 発売期間 | 2027年3月30日(火)まで |
公式の例で、ジパングの年会費4,364円を足すと29,364円です。通常の29,200円より164円高くなります。北陸だけが目的なら、全国のJR線に使えるジパング割引(新しく入会した年は1~3回目が20%、4回目以降が30%)で買う場合とも比べてください。
ツアーと旅先の特典
- 添乗員が同行する旅行や、ゆったりした行程の会員限定ツアーがあります
- 東日本・北海道エリアの店舗や施設で使える割引やサービスがあります
- 行き先探しから計画づくりまでを助ける旅計画サポートがあります
趣味の会
創作、音楽、歴史、語学など、会員限定の講座やサークル、イベントに参加できます。
「JR東日本ジパング倶楽部」との違い
同じJR東日本には、年会費が安い「JR東日本ジパング倶楽部」もあります。年会費は3,840円です。大人の休日倶楽部ジパングとの違いは次のとおりです。
| 項目 | 大人の休日倶楽部ジパング | JR東日本ジパング倶楽部 |
|---|---|---|
| 年会費(税込) | 4,364円(カード524円+3,840円) | 3,840円 |
| JR東日本線・JR北海道線の割引 | 30%(何回でも) | 全国の割引20回の中で使う |
| 全国のJR線の割引 | 20回まで(1~3回目20%、4~20回目30%) | 20回まで(1~3回目20%、4~20回目30%) |
| 大人の休日倶楽部パス・会員限定きっぷ・ツアー | 使える | 使えない |
| 大人の休日倶楽部カードのJRE POINT・Suica特典 | あり | なし |
| 入会方法 | インターネット・郵送・店頭 | 郵送のみ |
全国のJR線の割引だけで足りるなら、3,840円のジパング倶楽部で足ります。東日本をよく使う人や、パスを使いたい人は、大人の休日倶楽部ジパングが向いています。
2024年4月1日の入会申込分から、入会年齢は満65歳以上に統一されました。夫婦会員の新規入会は停止しています。
ミドルからジパングへ切り替えるとき
- 自動では切り替わりません。ジパングカードを新しく申し込みます
- 満65歳の誕生日を迎えてから申し込みます
- ジパングカードが発行されてから約2か月後に、ミドルカードの退会手続きが行われます
- カード番号が変わるため、公共料金や携帯電話の支払い、えきねっと、モバイルSuicaなどの再登録が必要です
- 審査で入会できない場合があります
向いている人
| こんな人 | おすすめ理由 |
|---|---|
| 東京⇔仙台くらいの長距離を、年1回以上きっぷで乗る人 | この例なら、30%割引で1回で年会費を上回る |
| 東日本や北海道で、年間のきっぷ代が約1.5万円以上の人 | 割引額が年会費を上回る |
| 年1回、東京⇔盛岡くらいの距離を数日かけて旅行する人(パス) | 年会費を含めても通常のきっぷより安い |
| 関西や九州など、全国のJRを年に何度か使う人 | 全国のJR線が20回まで割引になる |
| 年間のきっぷ代が約1.5万円未満の人 | 年会費のほうが高くなりやすい |
| 年末年始・ゴールデンウィーク・お盆に旅行する人 | この期間は割引の対象外 |
注意点:割引にならない条件
元が取れるかどうかは、次の条件で変わります。入会前に確認してください。
- 片道の営業キロが101キロ未満のきっぷは、割引になりません
- 割引の対象外期間があります。毎年、4月27日~5月6日、8月10日~8月19日、12月28日~1月6日の全期間が対象外です。直近では、2026年12月28日(月)~2027年1月6日(水)です
- JR東日本線・JR北海道線の30%割引は、大人の休日倶楽部ジパングカードで買った場合のみ適用されます。使えるのは会員本人のみです
- 全国のJR線の割引は、「ジパング倶楽部会員手帳(会員証一体型)」のJR乗車券購入証を使って買います。旅行時にも手帳が必要です
- 新幹線「のぞみ」「みずほ」は、特急料金・グリーン料金が割引になりません。普通乗車券のみの割引です
- グランクラス・プレミアムグリーン車は、乗車券のみ割引になります
- 寝台券、個室のグリーン券、2人用個室寝台の特急・急行券、乗車整理券、ライナー券、JRバス乗車券は割引になりません
- 大人の休日倶楽部パスや北陸フリーきっぷなど、すでに割引になっているきっぷには、割引を重ねられません
- 入会後は、カードが届き次第、割引きっぷを買えます。店頭で申し込んだときの仮会員証では、割引きっぷを買えません
利用回数が少なくても、長距離なら元が取れます。ただし、年間の割引額が4,364円に届かなければ、年会費のほうが高くなります。
入会の流れ
- 満65歳の誕生日を迎えてから申し込む。誕生日前の申込みはできません
- インターネット、郵送、店頭のいずれかで、大人の休日倶楽部ジパングカードを申し込む
- ビューカードの審査を受ける
- カードが届いたら、えきねっとや駅の窓口で、カードを使って割引きっぷを買う
よくある質問(FAQ)
Q. 大人の休日倶楽部ジパングの年会費はいくらですか?
A. 4,364円(税込)です。内訳は、カード年会費524円と倶楽部年会費3,840円です。満65歳以上の方が入会できます。誕生日を迎える前の申込みはできません。
Q. 年間いくら分のきっぷを買えば元が取れますか?
A. 単純計算では、割引前のきっぷ代が年間約14,550円分です。年会費4,364円÷30%=約14,547円です。片道101キロ以上のきっぷが対象で、対象外の期間や列車は含みません。
Q. ミドルからジパングへは自動で切り替わりますか?
A. 自動では切り替わりません。年会費とサービス内容が異なるためです。ジパングカードを新しく申し込みます。ジパングカードが発行されてから約2か月後に、ミドルカードの退会手続きが行われます。ミドルからジパングへの切替えの申込みは、駅たびコンシェルジュでは受け付けていません。
Q. 「JR東日本ジパング倶楽部」とは何が違いますか?
A. 年会費は3,840円で、大人の休日倶楽部ジパングより524円安くなります。そのかわり、大人の休日倶楽部パスや会員限定きっぷ、カードのJRE POINT・Suica特典などは付きません。割引は、全国のJR線の20回まで(1~3回目は20%、4~20回目は30%)です。入会は郵送のみです。
Q. 全国のJR線は、最初から30%割引になりますか?
A. 新しく入会した年は、1~3回目が20%、4~20回目が30%です。更新会員は、初回から30%で使えます。JR東日本線・JR北海道線は、何回でも30%です。
Q. 年末年始やお盆にも使えますか?
A. 使えません。毎年、4月27日~5月6日、8月10日~8月19日、12月28日~1月6日の全期間が割引の対象外です。直近では、2026年12月28日(月)~2027年1月6日(水)が対象外です。
まとめ
- ジパングの回収ラインは、割引前のきっぷ代で年間約1.5万円分(単純計算)
- 東京⇔仙台なら、年1回で年会費を上回る
- パスを使う旅行なら、年会費込みでも通常より安くなる
- 年末年始・ゴールデンウィーク・お盆は割引の対象外
- 全国のJR線の割引だけで足りるなら、年会費3,840円のJR東日本ジパング倶楽部も選べる
出典
- 大人の休日倶楽部:JR東日本
- 年会費・入会条件|大人の休日倶楽部:JR東日本
- 「大人の休日倶楽部」割引きっぷ(5%・30%割引):JR東日本
- 大人の休日倶楽部パス(東日本):JR東日本
- 北陸フリーきっぷ:JR東日本
- JR東日本ジパング倶楽部 ご入会方法:JR東日本
- 「大人の休日倶楽部ジパングカード」入会のご案内:JR東日本
- 大人の休日倶楽部ジパングカード:ビューカード



コメント