情報更新日:2026年10月9日
海外で買い物をすると、カードの請求には「海外事務手数料」が上乗せされます。同じ10万円を使っても、JCBカードとイオンカードなら1,600円、エポスカード・dカード・セゾンカードなら3,850円です。差は2,250円です。
一方、Revolut(レボリュート)は海外カード決済の手数料が0%で、平日の為替手数料も月30万円まで無料です。この記事では、大手クレジットカード8社とRevolut・Wiseを、1社1製品で並べて実額で比べます。
結論:10万円あたりの手数料は、Revolutが0円、クレカは1,600〜3,850円
- Revolut:海外カード決済0%、平日の為替手数料は月30万円まで0%(10万円で0円)
- Wise:為替手数料0.27%〜、カード決済自体は無料(10万円で270円〜)
- JCBカード:1.60%(10万円で1,600円)
- イオンカード:1.60%(10万円で1,600円)
- Amazon Mastercard:2.20%(10万円で2,200円)
- 三井住友カード:3.63%(10万円で3,630円)
- 楽天カード:3.63%(10万円で3,630円)
- エポスカード:3.85%(10万円で3,850円)
- dカード:3.85%(10万円で3,850円)
- セゾンカード:3.85%(10万円で3,850円)
海外決済手数料の比較表(1社1製品)
手数料はすべて税込の率です。利用額×手数料率が、為替レートに上乗せされます。
| 順位 | カード・サービス | 国際ブランド | 手数料率 | 10万円使うと |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Revolut(スタンダード) | Visa/Mastercard | 海外決済0%・平日の為替0%(月30万円まで) | 0円 |
| 2 | Wise デビットカード | — | 為替手数料0.27%〜(通貨により異なる) | 270円〜 |
| 3 | JCBカード | JCB | 1.60% | 1,600円 |
| 3 | イオンカード | Visa/Mastercard/JCB | 1.60% | 1,600円 |
| 5 | Amazon Mastercard | Mastercard | 2.20% | 2,200円 |
| 6 | 三井住友カード | Visa/Mastercard | 3.63% | 3,630円 |
| 6 | 楽天カード | Visa/Mastercard/JCB/AMEX | 3.63% | 3,630円 |
| 8 | エポスカード | Visa | 3.85% | 3,850円 |
| 8 | dカード | Visa/Mastercard | 3.85% | 3,850円 |
| 8 | セゾンカード | Visa/Mastercard/JCB/AMEX | 3.85% | 3,850円 |
※JCBカードはJCBが発行するカードの率です。Wiseは通貨ごとに率が異なるため、最低の率で計算しています。
利用額別の手数料シミュレーション
旅行で使う金額ごとに、手数料がいくらになるかを並べました。
| カード・サービス | 10万円 | 30万円 | 50万円 |
|---|---|---|---|
| Revolut(スタンダード) | 0円 | 0円 | 1,000円 |
| Wise デビットカード | 270円〜 | 810円〜 | 1,350円〜 |
| JCBカード | 1,600円 | 4,800円 | 8,000円 |
| イオンカード | 1,600円 | 4,800円 | 8,000円 |
| Amazon Mastercard | 2,200円 | 6,600円 | 11,000円 |
| 三井住友カード | 3,630円 | 10,890円 | 18,150円 |
| 楽天カード | 3,630円 | 10,890円 | 18,150円 |
| エポスカード | 3,850円 | 11,550円 | 19,250円 |
| dカード | 3,850円 | 11,550円 | 19,250円 |
| セゾンカード | 3,850円 | 11,550円 | 19,250円 |
※Revolutの50万円は、月30万円を超えた20万円分に0.5%がかかる計算です。
ポイント還元を引いた実質の手数料
クレジットカードは、買い物でポイントが貯まります。手数料から通常のポイント還元率を引いた「実質の負担率」を、カードごとに並べました。
| カード・サービス | 手数料率 | 通常の還元率 | 実質の負担率 |
|---|---|---|---|
| Revolut(スタンダード) | 0% | 還元は含めず | 0% |
| Wise デビットカード | 0.27%〜 | 還元は含めず | 0.27%〜 |
| JCB カード W | 1.60% | 最大1.0%(200円につき2ポイント) | 0.60%〜 |
| イオンカード | 1.60% | 0.5%(200円につき1ポイント) | 1.10% |
| Amazon Mastercard | 2.20% | 1.0% | 1.20% |
| 三井住友カード(NL) | 3.63% | 0.5%(200円につき1ポイント) | 3.13% |
| 楽天カード | 3.63% | 海外のVisa・Mastercard利用は0.5%(200円につき1ポイント) | 3.13% |
| エポスカード | 3.85% | 0.5%(200円につき1ポイント) | 3.35% |
| dカード | 3.85% | 1.0%(100円につき1ポイント) | 2.85% |
| セゾンカードインターナショナル | 3.85% | 最大0.5%(1,000円につき1ポイント) | 3.35%〜 |
※還元率は各社が案内する通常の率です。ポイントの価値は、交換先によって変わります。
実質の負担率が最も低いクレジットカードは、JCB カード Wの0.60%です。手数料が3.63〜3.85%のカードは、還元を引いても2.85〜3.35%が残ります。10万円なら2,850〜3,350円です。
楽天カードの通常の還元率は1%ですが、海外でのVisa・Mastercardの利用は200円につき1ポイント(0.5%)です。国内と同じ還元率とは限りません。
Revolutの手数料としくみ
Revolutは、アプリに日本円をチャージして、海外では現地通貨で払う決済サービスです。スタンダードプランは月額無料です。
| 項目 | スタンダード | プレミアム | メタル |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 無料 | 980円(年払い9,800円) | 1,980円(年払い19,800円) |
| 為替手数料が無料の上限 | 月30万円 | 上限なし | 上限なし |
| 海外カード決済の手数料 | 0% | 0% | 0% |
| 海外ATMの無料枠 | 月25,000円 | 月50,000円 | 月100,000円 |
チャージ(入金)の手数料
日本で発行されたカードからのチャージ手数料は、次のとおりです。銀行振込によるチャージには、Revolut側の手数料は記載がありません。
- Visaのデビットカード:無料
- Mastercardのクレジットカード・デビットカード:無料
- Visaのクレジットカード・プリペイドカード:1.7%
- Mastercardのプリペイドカード:1.3%
カードの発行
カード発行料は無料です。配送料は普通郵便500円、速達2,000円です。バーチャルカードは無料で作れます。
Revolutの始め方|申込から初回チャージまで
スマホだけで申し込めます。手順は次のとおりです。
- アプリを入れて、アカウントを作成します。電話番号を入れて、SMSで届く6桁のコードを入力します。
- 居住国、住所、氏名、生年月日、職業を入力します。利用目的を選び、4桁のパスコードを設定します。
- 本人確認をします。運転免許証、マイナンバーカード(表面)などを使います。入力した住所は、本人確認書類の住所と合わせます。
- カードを追加します。[カード]から[カードを追加]を選び、バーチャルかリアルを選びます。
- リアルカードは、届いたらアプリで有効化します。16桁のカード番号を入力するまで、タッチ決済とオンライン決済は使えません。
- チャージします。手数料が無料の、デビットカードか銀行振込を選びます。
バーチャルカードなら、すぐ使えます
バーチャルカードは、アプリにすぐ表示されます。オンライン決済に使え、AppleウォレットやGoogleウォレットに登録すれば、Apple PayやGoogle Payに対応した店でも払えます。1つのアカウントに最大4枚まで追加できます。
リアルカードの送料
リアルカードの配送料は、普通郵便500円、速達2,000円です。届くまでの日数は、公開情報に明記がありません。出発の前に、余裕をもって申し込みましょう。
Wiseデビットカードの手数料
Wiseは、持っている通貨で支払えるデビットカードです。サブスクリプション料金はありません。
- カード発行手数料:1,200円
- カード決済:無料(為替手数料は0.27%〜、通貨により異なる)
- ATM引き出し:月25,000円まで無料
クレジットカード側の手数料はなぜ違う?
海外事務手数料は、カード会社が決める率です。為替レートに上乗せされて請求されます。ここ2年で、3.63〜3.85%へ引き上げたカードが増えました。
| カード | 以前 | 現在 | 適用開始 |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード | 2.20% | 3.63% | 2024年11月1日以降に到着した売上 |
| セゾンカード | 2.20%(Visa/Mastercard) | 3.85% | 2024年12月4日以降に処理された利用分 |
| 楽天カード | 2.20% | 3.63% | 2025年3月 |
| エポスカード | 2.20% | 3.85% | 2025年7月1日利用分 |
| Amazon Mastercard | 1.63% | 2.20% | 2025年10月1日以降に到着した売上 |
| dカード | 2.20% | 3.85% | 2025年12月1日以降に到着した売上 |
JCBカードとイオンカードは1.60%のままです。JCBカードは、JCBが売上処理をした日の基準レートに1.60%を足した換算レートで計算されます。イオンカードは、イオンマークのカード共通で1.60%です。
目的別のおすすめの使い分け
| こんな人 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 手数料を最小にしたい | Revolut | 海外決済0%、平日の為替は月30万円まで0% |
| 使う通貨が決まっている | Wise | 為替手数料0.27%〜で、カード決済は無料 |
| 新しくアプリを使いたくない | JCBカード | クレジットカードで最も低い1.60% |
| イオンの買い物もしたい | イオンカード | JCBカードと並んで最も低い1.60% |
| 今持っているカードが3.63〜3.85% | 海外ではRevolutに切り替え | 10万円ごとの手数料3,630〜3,850円が0円になる |
海外のお店では「現地通貨」で払う
海外のレジや端末で、日本円と現地通貨のどちらで払うかを聞かれることがあります。選ぶときは、現地通貨にしましょう。
- 日本円の金額で決済されると、カード会社側で換算されません。現地通貨で払った場合と、換算レートが違ってくる恐れがあります。
- 日本円で払いたくない場合は、その場で加盟店に伝えます。
- 海外ATMでも同じです。通貨を選べるときに日本円を選ぶと、割高な為替レートになる可能性があります。
せっかく手数料の低いカードを選んでも、日本円を選ぶと差が小さくなります。レシートの通貨を見る習慣をつけましょう。
Revolutを使う前の注意点
手数料が安い分、使い方のルールがあります。まとめて確認してください。
- 週末の両替は1%が上乗せされます。金曜17時〜日曜18時(ニューヨーク時間)が対象です。日本円から外貨へは平日に両替しておくのが安心です。
- 月30万円を超えると0.5%がかかります。スタンダードプランの無料枠は月30万円です。
- ATMは月25,000円までが無料です。超えた分には2%がかかります。ATM事業者の手数料は別にかかることがあります。
- クレジットカードの手数料の適用日は、利用日とずれることがあります。為替レートは、現地で払った時点ではなく、カード会社が処理した時点のものが使われます。
- ポイントの還元率は、変わることがあります。dカードは、2026年12月以降にポイント還元率や進呈条件、年会費を見直す予定と案内しています。載っていないカードは、手数料から還元率を引いて計算できます。
よくある質問(FAQ)
Q. 海外事務手数料とは何ですか?
A. 外貨で払ったときに、為替レートに上乗せされる手数料です。利用額に手数料率をかけた金額が請求に加わります。たとえば三井住友カードで100ドルを1ドル150円で払うと、15,000円に3.63%(544円)が加わり、請求は15,544円です。
Q. クレジットカードによって率が違うのはなぜですか?
A. 率はカード会社が決めるためです。セゾンカードのJCBは、JCBが定める1.6%と、セゾンが定める分の合計で3.85%になります。JCBのカードは、JCBが発行する場合は1.60%です。
Q. Revolutの月額料金はかかりますか?
A. スタンダードプランは月額無料です。有料のプレミアム(月980円)とメタル(月1,980円)では、為替手数料の無料枠に上限がなくなります。
Q. Revolutにチャージするときの手数料はいくらですか?
A. 日本で発行されたVisaのデビットカードと、Mastercardのクレジット・デビットカードからのチャージは無料です。Visaのクレジットカードは1.7%、Mastercardのプリペイドカードは1.3%です。
Q. 海外ATMで現金を引き出すときはどう違いますか?
A. Revolutのスタンダードは月25,000円まで無料で、超えた分は2%です。Wiseも月25,000円まで無料で、超えた分は100円+超過分の1.75%です。
Q. 換算レートは、いつのレートが使われますか?
A. 現地で払った日のレートではありません。JCBカードは、JCBが売上処理をした日の基準レートです。三井住友カードは、売上データを受け取った日のレートで、利用の2〜4日後になります。
Q. ポイントが貯まるなら、手数料が高くても得ですか?
A. 還元率が手数料より高くないと、差し引きでは負担が残ります。たとえば手数料3.85%のdカードは、還元率が1.0%なので、実質の負担は2.85%です。
Q. 日本円と現地通貨を選べるときは、どちらで払いますか?
A. 現地通貨です。日本円の金額で決済されると、現地通貨で払った場合と換算レートが違ってくる恐れがあります。
Q. Revolutは申し込んだその日から使えますか?
A. バーチャルカードは、本人確認のあと、アプリにすぐ表示されてオンライン決済に使えます。リアルカードが届くまでの日数は、公開情報に明記がありません。
まとめ
10万円を使った場合の海外決済手数料は、Revolutが0円、Wiseが270円〜、JCBカードとイオンカードが1,600円です。三井住友カードと楽天カードは3,630円、エポスカード・dカード・セゾンカードは3,850円です。
海外で多く使う予定があるなら、手数料の低いRevolutかWiseを用意しておくと、請求額の差が大きくなります。
出典
- Revolut:プランのご紹介
- Revolut:標準手数料
- Revolut:Revolutの始め方
- Revolut:Revolutカードを発行しましょう
- 楽天カード:還元率が異なるご利用先
- JCB カード W
- 三井住友カード:ポイントと還元率
- エポスカード:エポスポイントのため方
- dカード:ポイント還元
- セゾンカードインターナショナル
- イオンカード:WAON POINT獲得シミュレーション
- Amazon Mastercard:還元率の解説
- Wise:料金
- 三井住友カード:海外事務処理手数料改定のご案内
- 三井住友カード:Amazon Mastercardの海外事務処理手数料改定のご案内
- 楽天カード:海外決済の適用レート・手数料
- エポスカード:事務手数料改定のお知らせ
- dカード:海外事務手数料の改定
- セゾンカード:海外事務処理手数料改定のお知らせ
- セゾンカード:海外でのご利用にあたってのご注意
- JCBカード:海外旅行でクレジットカードを使うメリットと注意点
- イオンカード:海外旅行におすすめのクレジットカード
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